開示報告書の見方は?ブラックリストの確認方法を各機関ごとに解説

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過去に借金や延滞があった場合、「もしかしたら自分はブラックリスト入りしているかも・・・」と、心配な方も多いと思います。

ブラックリスト入りをしているかどうか確かめるため、開示報告書を取り寄せたけれど、どこを見たらいいのかわからない。

今回は、そんな疑問に回答していきます。

本記事では開示報告書の請求ができる3つの信用機関、それぞれの見方を解説します。
これを読めば、自分がブラックリストかどうかが、すぐに判断がつくようになりますよ。

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目次

ブラックリストかすぐにわかる開示請求とは?

以下の3機関のいずれかに問い合わせをすればわかる

ブラックリスト状態になると、新規のクレジットカード作成やローンの審査通過などが難しくなります。

しかし、自分がブラックリストなのかは普通の生活をしているとわかりません。そこで役立つのが、信用情報機関への開示請求です。

信用情報機関とは、銀行や消費者金融などの金融機関から提供されたデータを管理・提供する組織で、ブラックリストについての情報も持っています。

日本では、

  • CIC(株式会社シー・アイ・シー)
  • JICC(株式会社日本信用情報機構)
  • KSC(全国銀行個人信用情報センター)

に開示請求を行えば、自身がブラックリストに登録されているかどうかわかります。

それぞれ、どんな人におすすめなのかは異なります。
後述する「心当たり」別に、開示すべき機関を解説するので、併せて参照してください。

開示には費用がかかる

開示は残念ながら、無料ではできません。

いずれの機関に開示を請求しても、約1,000円前後の費用がかかります。

とはいえ、スマホ経由だと最短即日に結果がわかったりもします。よって、急いで知りたい人にもおすすめです。

「延滞」でもブラックリストに掲載される

投資リスクのイメージ画像

また、開示をした方が良い人として、例えば、長期の延滞(返済日より61日以上または3ヶ月以上)を行ったかもしれないという人。

この場合も信用情報は傷つき、ブラックリストに載る可能性があります。

自己破産はしていないからといって、必ずしも「ブラックリストに載らない」というわけではありません。
気になる方は、やはり一度、開示請求をしてみた方が良いでしょう。

【一覧表あり】各機関ごとの開示報告書の見方

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確認場所状態
CIC(株式会社シー・アイ・シー)返済情報「異動」の記載がある
JICC(株式会社日本信用情報機構)異動参考情報等「延滞」「債務整理」などの記載がある
KSC(全国銀行個人信用情報センター)返済区分「延滞」の記載がある

いざ、開示請求をおこなっても報告書の見方がわからない。

そんなことがないように、ここでは各機関ごとの報告書の見方を解説します。

それぞれ、どんなことや文字が記載してあれば、「ブラックリスト入り」になっているかを紹介します。

CIC(株式会社シー・アイ・シー)の開示報告書の見方

『CIC』は、主にクレジットカードを発行する信販会社や消費者金融の信用情報を保有している団体です。

信用情報の開示については、郵送もしくはインターネットから知ることができます。

CICの開示までの流れはこちらを参照ください。

CICの開示はこんな人におすすめ

  • クレジットカードの返済の遅延をしたことがある人
  • ショッピングでキャッシングをよく利用する人

CICはクレジットカードの延滞により、ブラックリスト入りしていないかが気になる人におすすめの開示方法です。

開示報告書の見方

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情報上記PDFでの内容
Aデータの登録元会社クレジットカード会社
B登録年月日平成29年3月21日
C利用額残高20万円
D返済状況異動(返済額を延滞)
E入金状況Aは入金なし、$は入金あり
F保有期限契約が終了していると年月日の記載あり

【見分け方】CICは「返済情報」をチェック

CICの開示報告書から自分がブラックリストか否かの見分け方は返済情報(上記PDFのDに該当する箇所)を見ればわかります。

ここに“異動”と記載があれば、事故情報としてブラックリストに載っている状態です(異動発生日はブラックリストに載った日)。

一方、この項目が空欄なら、CICではブラックリストには載っていないので安心してください。

開示方法

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インターネット開示郵送での開示
開示までの日数最短即日お申込みより10日程度で開示報告書が到着
費用500円(クレカ一括払い・キャリア決算)1,500円(開示利用券(コンビニチケット)
・定額小為替証書(ゆうちょ銀行発行))

JICC(株式会社日本信用情報機構)の開示報告書の見方

JICC(株式会社日本信用情報機構)は、主に消費者金融や銀行の信用情報を保有しています。

専用アプリ「スマホ開示」を使えば、安全・スピーディーに確認ができます。郵送での開示手続きも可能です。

JICCの開示までの流れはこちらを参照ください。

JICCの開示はこんな人におすすめ

  • 消費者金融での返済が延滞した記憶のある人
  • 複数の会社での借入れがある人

JICCは、消費者金融に対する借入れまわりで気になることがある人向け。

「消費者金融で延滞してしまった記憶があるけれど大丈夫かな・・・」という心配をお持ちの方は、JICCで開示請求してみましょう。

開示表の見方

【見分け方】JICCは「異動参考情報等」をチェック

JICCに事故情報としてブラックリスト入りしているかは、<債権情報>(上記PDF)の7にある異動参考情報等の項目を確認します。

上記のように「延滞」や「債務整理」などの記載があれば、ブラックリスト入りしている証拠です。

一方、ここが空欄なら、ブラックリストには載っていません(日付はブラックリストに載った日です)。

あるいは、「延滞」「債務整理」以外にも、下記のような内容でも記載されます。

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状態内容
延滞入金予定日から3ヵ月以上何ら入金がなく元金、利息ともに遅延している状態
元金延滞入金予定日から3ヵ月以上何ら入金がなく元金のみ遅延している状態
利息延滞入金予定日から3ヵ月以上何ら入金がなく利息のみ遅延している状態
債権回収契約先が強制執行や支払督促等の法的手続き等を行った状態
債務整理お客様が債務に関する整理行為をとった状態
破産申立お客様が破産を申し立てた状態
特定調停お客様が特定調停を申し立てた状態
民事再生お客様が民事再生法をとった状態
保証履行保証会社がお客様に代わって契約先に支払いを行った状態

開示方法

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インターネット開示郵送での開示
開示までの日数最短即日1週間から10日程度
費用1,000円1,500円

KSC(全国銀行個人信用情報センター)の開示報告書の見方

KSCは、銀行(信用金庫・信用組合を含む)の信用情報を保有している期間です。

開示方法は郵送もしくは、インターネットからの申込となります。

KSCの開示までの流れはこちらを参照ください。

KSCの開示はこんな人におすすめ

  • 多目的ローンを利用したことがある人
  • 地方銀行やネット銀行から借りれをしたことがある人

開示表の見方

ポイントとしては、残債額・入金区分履歴(上記PDF⑤)返済区分(上記PDF⑥)です。

残債額・入金区分履歴は借りたお金の返済ができているかを示しています。上から日付、金額、入金の順で記載されています。

  • :請求額の入金ができている
  • :請求額の一部しか入金できていない
  • :請求額の入金がなかった

と、なっています。

【見分け方】KSCは「返済区分」をチェック

KSCの開示報告書でのブラックリストの見分け方については、返済区分(上記PDFなら⑥と記載されている場所)に注目してください。

返済区分に「延滞」と表示されているとブラックリストに載っている状態です。

反対に、「成約」と書かれていると、ブラックリストではありません。

開示方法

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インターネット開示郵送での開示
開示までの日数7日~10日程度1週間から10日程度
費用1,000円1,124~1,200円

開示請求書に関する疑問

開示方法や請求書の見方はわかっても、開示することでデメリットなどが生じないか心配な人も多いのではないでしょうか?

そこで、開示報告書に関する疑問点を解消していきます。

どの機関に開示請求をすべきなのか?

ここまで、3つの機関を紹介してきました。

しかし、どこに開示請求をすべきなのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?そこで、登録されている金融機関の特徴をまとめました。

また、場合によっては、2つの機関に信用情報を登録している金融機関も存在します。

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加盟している金融機関の特徴請求をすべき人
CICクレジットカード会社や消費者金融クレジットカードでの返済遅延がある
ショッピングでキャッシングを利用した
JICC消費者金融から銀行など幅広い金融機関消費者金融で延滞した記憶のある方
複数の会社での借入れがある方
KSCメガバンク・地方銀行・ネット銀行・信用金庫など銀行系多目的ローンなどを利用したことがある方

ご自身の心当たりと関連する機関に、お問い合わせしてみましょう。

利用すると審査に影響する?

各機関に信用情報の開示を要求すると、照会履歴は残ってしまいます。

しかし、その履歴が今後の審査に影響する可能性はまずないでしょう。

また、開示請求をおこなうことで今後の審査全般に影響を与えることはありません。

確認をすることは、何もおかしなことではありません。

開示請求のデメリットと言えるのは、

  • 費用が必要なこと
  • 確認までに時間がかかる場合があること

の2点だけでしょう。

間違った情報なら削除してくれる?

開示されている情報は基本消すことはできませんが、間違っている情報に対して限り消すことは可能です。

ただし、仮に自分の情報で間違えている箇所を発見して、その旨を信用機関に伝えても削除はできません。なぜなら、3機関はあくまで情報を保管しているだけだからです。

内容の変更や定められた保管期間を経過するまでは、独自で削除や変更はできないからです。

もし間違った情報を見つけたら、大元の会社(例:クレジットカード会社など)に連絡してください。

開示したことは周りに知られる可能性はあるのか?

信用情報は厳重に保管されています。そのため、情報を開示したことが周りに知られることはないと思っていいでしょう。

しかし、郵送での開示もできるので、届いた郵便を同居している家族が見てしまう事態も考えられます。

そのため、心配な方はスマホ・PC経由での開示をおすすめします。

返済ができなくて生活が苦しい場合は債務整理もあり

延滞でも事故情報として掲載されることもあり、「知らない間にブラックリスト入りしていた・・・」と驚く方もいるのではないでしょうか。

毎月の返済が厳しい、利息を返すだけで精一杯で元金まで手が回らないなど悩んでいる方は、債務整理の活用をおすすめします。

債務整理は「自己破産」のイメージが強いですが、他にも利息だけを減らす方法など、段階的な手段が存在します。

債務整理に関しては、弁護士に相談するのが一番の近道です。

選び方や、「そもそも債務整理ってなに?」という人は、下記記事で詳しく紹介しています。

終わりに|自分の「信用情報」が気になる方は請求してみて

ここまでブラックリストかどうかの確認方法について紹介してきました。

自分がブラックリストに載っているかは、誰もが気になるところです。だからこそ、ご自身がリストに入っているか否かで、今後どうすべきかは異なります。

開示請求に対して1,000円と金額は少し必要ですが、スマホからでも気軽に、周りにバレずにわかります。

気になる方はぜひ、チェックしてみてください。

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おかねの教科書編集部
だれもが抱えるお金の悩み。債務整理やカードローン、クレジットカードなどのお金の借入れに関することから、投資、iDeCo・保険などを活用したライフプランの立て方まで、お金との上手な付き合い方を比較やお得な情報を発信しています。
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