必ず借入ができると断言できるおまとめローンは存在しない
「おまとめローン」とは、複数の会社の借金を一つにまとめることができる制度です。
返済の負担を減らすことができますが、審査は厳しく必ず借りることができると断言はできません。
ここからは、おまとめローンの審査が激甘ではなく厳しい理由について解説していきます。
【厳しい理由】既に借入が存在しているから
審査で一番重視されるのが「返済能力」です。
おまとめローンを利用される方は既に複数の会社からお金を借りている人たちばかり。そうなると審査の段階で、「滞納する可能性があるリスクが高い利用者」とみなされます。そのため、通常の借入より審査は厳しいでしょう。
【厳しい理由】借入額は高額なことが多いから
おまとめローンは複数の借金をひとまとめにするため、借入金額も高額になる傾向があります。
そのため貸し倒れのリスクを考慮し、審査もより慎重になるでしょう。
審査通過のための4つのポイント
審査に通らない人の特徴は以下の通りです。
- 返済能力がない・低いと判断される
- 滞納歴や債務整理の経験がある
- 借入件数が著しく多い
- おまとめ額が年収の1/3を超えてる
次に、おまとめローンの審査の際によく見られているポイントをまとめました。
この項目を守れている方ほど審査に受かる可能性が高くなりますよ。
返済能力はあるか
前述したように借入の審査で一番重要視されるのは返済能力です。
- 安定した収入がある
- 勤めている会社は安定しているか
- 雇用形態は安定しているか
といった項目が重視されます。
年収が低かったりすると、返済能力がないと判断されてしまいます。
勤続年数が短すぎないか
正社員として働いていても極端に勤続年数が短いと審査に落ちる可能性も。
- Aさん:勤続2ヶ月 月給50万円
- Bさん:勤続10年 月給25万円
上記の場合、Bさんのほうが審査に合格する可能性が高くなります。勤続年数は1年以上が目安とされ、安定した収入があることを重視するからです。
過去に債務整理や滞納した経験はないか
審査の段階で、信用情報の確認が入ります。信用情報とは過去に債務整理や借金滞納などをすると名前が掲載されるリストです。
情報が載っていると「期限を守れない」「返済能力がない」と判断され、審査に落ちてしまうでしょう。
信用情報に載るとブラックリストとして様々な問題が発生します。また、信用情報の掲載は5〜10年程で削除されます。
ブラックリストについては下記を参照ください。
[blogcard url=https://ca-rent.jp/media/3227/]
金融機関やローン会社にデータが残っていないか
信用情報への掲載は5~10年程で削除されますが、その後も金融機関の社内データに情報が残っている可能性もあります。
おまとめローンを依頼する際は、過去に債務整理や滞納した金融機関の利用は避けてください。
借入件数が多くないか
借入している会社の件数が多いと、審査に落ちる可能性が高くなります。理由としては、複数の会社から借り入れをしているとおのずと借金も高額になるので、本当に返済できるのか厳しく審査されるからです。
数としては、4、5社の借入をおまとめローンにするのは厳しいと言われています。
『消費者金融』のおまとめローンは比較的審査は簡単と言われている
おまとめローンは大きく分けて『銀行おまとめローン』と『消費者金融おまとめローン』の2つ。そのうち、消費者金融おまとめローンは比較的審査が通りやすいと言われています。
しかし、金利率が違ったりおまとめができるものなど異なる点があるので、注意が必要です。
銀行おまとめローン | 消費者金融おまとめローン | |
---|---|---|
金利 | 年1.5%~16.0% | 年3.0%~18.0% |
審査 | 厳しめ | 銀行に比べると簡単 |
スピード | 最短即日 | 最短即日 |
【低金利だが審査は厳しい】銀行おまとめローン
銀行のおまとめローンは、低金利で利用することができますが審査は厳しめです。
みずほ銀行などおまとめローン事態が利用できない銀行もあります。また労働金庫(ろうきん)も銀行同様、低金利ですが審査の難易度は高いです。
ほとんどの地方銀行は「おまとめ可能」と記載があるので、問題なく審査は受けられるでしょう。しかし、銀行側が指定した地域に住んでいる・働いている方しか利用できないなどの条件もあるので、利用前は条件をしっかりと確認してください。
【審査が比較的通りやすい】消費者金融おまとめローン
消費者系では独自の審査を行うことにより、比較的通過しやすいのが特徴です。半面、銀行のおまとめローンと比べ、金利は少し高めに設定されています。
また、消費者金融おまとめローンでは銀行カードローンをおまとめができない場合もあるので、借りる前に忘れずに確認してください。
金利が低いほど審査は厳しくなります。
おすすめのカードローン会社3選
おまとめローンを利用するにあたり、比較的審査が簡単と言われている「消費者金融カードローン」を3社紹介します。
アイフル | アコム | プロミス | |
---|---|---|---|
金利(実質年率) | 3.0%~17.5% | 7.7%~18.0% | 6.3%~17.8% |
貸付金額 | 1万円~800万円 | 1万円~300万円 | ~300万円まで |
消費者金融をまとめる | 可能 | 可能 | 可能 |
銀行カードローンをまとめる | 可能 | 不可 | 不可 |
クレジットカード キャッシング枠をまとめる | 可能 | 可能 | 可能 |
ショッピングリボ(クレカ)を まとめる | 可能 | 不可 | 不可 |
アイフル
出典:アイフル
ポイント
- 取引はすべてWebで完結
- 銀行カードローンもまとめられる
- 貸付金額の上限が高い
特徴
アイフルは消費者金融カードローンにも関わらず、銀行カードローンやショッピングリボなど幅広くまとめることができるのが強みです。
また、申し込みから手続きまですべてWebで完結。カードなどの発行もないので、郵便物などで家族に借入がバレる心配もありません。
申し込みは24時間365日いつでも受付が可能です。
情報
金利(実質年率) | 3.0%~17.5% |
---|---|
貸付金額 | 1万円~800万円 |
返済期間(回数) | 最長10年(最大120回) |
貸付対象者 | 満20歳~69歳までの方 定期的な収入がある方 |
アコム
出典:アコム
ポイント
- 返済期間を長くできる
- 融資は最短即日に可能
- インターネットからも返済ができる
特徴
即日融資が期待できるアコム。ATM以外にもインターネットを使った返済方法もあるので、自分に合った返し方を選べますよ。
返済期間も最長12年3ヵ月(146回)といった長いスパンの選択も可能。トータルでの金利負担は増えてしまいますが、毎月の支払額は抑えることができますよ。
情報
金利(実質年率) | 7.7%~18.0% |
---|---|
貸付金額 | 1万円~300万円 |
返済期間(回数) | 最長12年3ヵ月(146回) |
貸付対象者 | 満年齢20歳以上 |
プロミス
出典:プロミス
ポイント
- 計画的に返済ができる
- 返済日が月1回で済む
- 担保や保証人は不要
特徴
プロミスの返済期日は一部銀行を除き、毎月5日・15日・25日・末日から選択が可能です。自分の生活スタイルに合わせて返済ができますよ。
また、担保や保証人不要で借入ができるのも嬉しいポイントです。
情報
金利(実質年率) | 6.3%~17.8% |
---|---|
貸付金額 | 300万円まで |
返済期間(回数) | 最長10年/1回~120回 |
貸付対象者 | 年齢20歳以上、65歳以下の方 ご本人に安定した収入がある方 |
審査に落ちた場合はどうする?
苦しい生活を脱出するためのおまとめローンですが、審査に落ちる可能性も考えられます。
そこで、万が一審査に落ちてしまった際の対処方法をまとめました。
借金の件数を段階的に減らす
おまとめローンは借入会社の件数が多いほど、審査に受かる可能性は下がります。
そこで、段階的に借金を減らしていきましょう。数を減らしていけば、おまとめローンの再審査に受かる可能性が上がります。
債務整理を利用する
「おまとめローン審査に落ちる=返済能力がない」と思われているように、本当に借金の返済が厳しい場合は債務整理の利用も検討してみてください。
債務整理は借金の減額もしくは免除になる制度で、借金問題を大きく解決できます。
利用する上で、メリット・デメリットは存在するので詳しくは下記を参照ください。
[blogcard url=https://ca-rent.jp/media/2954//]
おまとめローンのメリット/デメリット
ここでは、おまとめローンに関するメリット・デメリットを紹介していきます。
メリット
おまとめローンを利用する上でのメリットは以下の通りです。
月々の返済額の軽減ができる
一番大きなメリットは、借金を一本化することで返済額を軽減できることです。
借入の金利や元金が大きい場合、かなりの負担軽減にもつながるので、生活にも少し余裕ができますよ。
返済先が1社になり管理も簡単
もう一つの大きなメリットとして、返済先の会社を一つに絞れることです。
返済日や振込額の管理も簡単になり、返済漏れなども減らせます。
デメリット
おまとめローンのデメリットは以下の通りです。
利用前にしっかり把握しておきましょう。
審査が厳しい
前述したようにおまとめローンは審査が厳しいです。
借入をしている件数が多いほど審査の難易度は高くなり、完済が難しいと判断されたら審査には受かりません。
金利が上がってしまう可能性もある
おまとめローンに変更したのに、金利はまとめる前の方が低かった。そんな場合、最終的に支払う額が上がってしまう可能性があります。
おまとめローン先を選ぶ際は、現在の返済額とまとめた後の返済額を比べてください。金利以外にも利息も増える可能性があるので、そちらも合わせて確認ください。
追加の借入ができない
おまとめローンはあくまで複数の借金を一本化する制度です。そのため、追加の借入は不可のところが多いです。
また、同じように他社でお金を借りようとしても審査に通るのは難しいでしょう。
おまとめローンを利用する際は、追加融資ができないことを頭に入れ、返済プランを練る必要があります。
【まとめ】申し込み前に必ず事前の確認を
おまとめローンは、金利額の減少といった大きなメリットがある半面、会社選択を間違えたら、金利額が増えてしまうなどデメリットも存在します。
そのため、自分の返済額や金利の把握は必ずしておきましょう。審査は簡単ではありませんが、この記事がおまとめローン申請の助けになれば幸いです。