【2025年最新版】自動車ローン金利ランキング|相場や低金利、ローンの種類別に紹介

自動車ローンの選択は、金利や契約条件によって数十万円単位で支払い総額が変わるため、慎重な比較が欠かせません。
特に「自動車ローンの種類と選び方」を知ることで、自分にとって最も負担の少ないローンを見極める手がかりになります。
この記事では、銀行系ローンとディーラーローンそれぞれのメリット・デメリットを整理し、金利相場や所有権の違い、さらには新車・中古車購入時の選び方まで詳しく解説。
低金利ランキングや、審査に不安がある人向けの自社ローン情報も網羅しており、初めての車購入でも安心してローンを比較・検討できます。



自分に合った資金計画を立てるための第一歩として、ぜひ本文を参考にしてください。
自動車ローンの種類と選び方


自動車ローンには大きく分けて銀行系ローンとディーラーローンの2種類があります。
それぞれの仕組みや金利の傾向、契約条件は大きく異なるため、用途や購入タイミングに合わせた選択が重要です。



ここでは特徴やメリット・デメリットを整理し、新車・中古車ごとの選び方も解説します。


銀行系マイカーローン
- 特徴:銀行や信用金庫、ネット銀行などが提供。申し込み〜審査〜契約までを金融機関と直接行う。
- メリット:ディーラーローンに比べて金利が低い(年1〜4%程度)、総返済額を抑えやすい。所有権が購入者名義になる。
- デメリット:審査に時間がかかる(数日〜1週間程度)。原則として車両購入資金以外の利用はできない。
- 向いている人:低金利重視、時間に余裕があり事前にローンを組む準備ができる人。
ディーラーローン
- 特徴:自動車メーカー系の販売店や信販会社を通じて契約。残価設定型(残クレ)や通常分割払いなど複数プランがある。
- メリット:審査が早く、納車スケジュールに合わせて即日契約が可能。キャンペーン金利があると条件次第で銀行並みに下がることも。
- デメリット:標準金利は銀行より高い(年3〜9%程度)。所有権がローン会社名義となり、完済まで売却や譲渡が制限される。※
- 向いている人:納車を急ぎたい人、購入店舗で手続きを一括完結したい人。
※所有権留保(車検証の“所有者”が販売会社/信販会社等になる取引慣行)につき、完済後に“所有権解除”と名義変更が必要
残価設定ローン(残クレ)


- 特徴:3〜5年後の車両の残価をあらかじめ設定し、その差額を分割返済するプラン。
- メリット:月々の支払いが低く抑えられる。短期間で新車に乗り換えやすい。
- デメリット:総支払額は通常ローンより高くなることも。走行距離制限や返却時の査定条件あり。
- 向いている人:常に新しい車に乗りたい人、月々の支払いを軽くしたい人。
新車と中古車のローン選びのポイント
- 新車購入:ディーラーの低金利キャンペーンが適用できるかを確認。銀行系との総支払額比較が必須。
- 中古車購入:銀行系ローンの方が金利が低くなるケースが多い。ディーラーローンは中古車では特別金利が少ない。
- どちらの場合も、金利だけでなく総返済額・手数料・条件(所有権や走行制限など)を必ず比較する。
【2025年最新版】銀行系マイカーローンの低金利ランキング


まずは全国どこからでも申し込めるメガバンクやネット銀行など銀行系マイカーローンの金利ランキングです。
銀行系ローンはディーラーローンに比べ審査に日数がかかるものの、低金利で総支払額を抑えやすいのがメリットです。
ランキング上位には、年1%台半ば~2%台前半という超低金利を実現するネット銀行や大手銀行が名を連ねています。



借入限度額や審査スピードなど詳細は各行で異なりますが、本ランキングでは金利の低さに注目しています。
順位 | 金融機関 / 商品名 | 金利(下限~上限) | 補足・主な条件 |
---|---|---|---|
1 | りそな銀行「りそなマイカーローン」 | 年1.600%~4.200% | 変動金利。EV(電気自動車)・FCV(燃料電池車)購入時は▲0.3%優遇(年1.30%~)、住宅ローン利用者は年1.30%または2.30%に優遇。Web完結可。 ※金利は2025年4月1日現在です |
2 | 三菱UFJ銀行「ネットDEマイカーローン」 | 年1.65%~2.60% | 変動金利。借入額により3段階(例:501万円以上で1.65%、200万円以下は2.60%)。Web完結。 ※金利は2025年9月1日現在です |
3 | 住信SBIネット銀行「自動車ローン」 | 年2.275%~4.475% | 変動金利。他の取引利用で最大▲1.0%優遇適用時の下限(基準金利は年3.275%~)。繰上返済手数料0円。 ※金利は2025年9月1日現在です |
4 | 三井住友銀行「マイカーローン」 | 年2.950% | 変動金利(店頭表示)。借入可能額300万円まで。店頭またはローン契約機で契約。 ※金利は2025年9月1日現在です |
5 | イオン銀行「自動車ローン(イオンアシストプラン)」 | 年3.80%~13.50% | 固定金利。インターネット申込可。保証料込。事務手数料が必要。 ※金利は2025年9月1日現在です |
金利を見る際の注意
上記の最下限金利は、各ローンで優遇条件を満たした場合の数字です。
例えば住宅ローンも利用中の方や環境配慮車購入時などに金利引き下げ特典があるケースが多く、実際の適用金利は審査結果に応じて(上限金利寄りになる場合も)決定します。
また、固定金利・変動金利の違いや、保証料の扱い(込み表示か別途か)は商品により異なります。



基本的に上記表は実質年率(保証料等含む)ですが、詳細な条件は必ず各商品の最新の公式情報を確認してください。
金利差で総額はいくら変わる?【試算】
条件:借入額「250万円」、期間「60か月」、ボーナス併用なし、元利均等
金利 | 毎月の支払 | 総支払額 | 利息 |
年1.65% (銀行系の例) | 約43,438円 | 約2,606,260円 | 約106,260円 |
年3.90% (ディーラーローン標準例) | 約45,929円 | 約2,755,714円 | 約255,714円 |



差額は約14.9万円となります。
ディーラーローンの金利(東京の主要ディーラー例)
次に、カーディーラー経由のディーラーローンの金利についてです。
ディーラーローンは各自動車メーカー系の金融会社や信販会社が提供しており、販売店や車種、購入時期のキャンペーンによって金利が異なる点に注意が必要です。
標準的には年3~8%前後の金利設定が多いですが、新車の販売促進キャンペーンで期間・車種限定の低金利(例えば年1.9%~2.9%)が実施されることもあります。



ここでは2025年8月時点で確認できた東京都内ディーラーの主な実質年率(残価設定ローン中心)の一例を挙げます。
- ホンダ:実質年率1.9%(残クレ「残価設定型クレジット」キャンペーン金利。全国共通で展開中)
- 三菱自動車:実質年率2.4%(例:アウトランダーPHEV向け期間限定キャンペーン)
- スバル:実質年率3.9%(ディーラー公式サイトのお支払い例。※一部店舗で期間限定2.9%が掲示された事例もあり)
- マツダ:実質年率3.9%(マツダスカイプランの表記例。メーカー公式の残クレ標準金利)
- スズキ:実質年率3.9%(標準金利。※2025年初に一部車種で2.5%特別金利キャンペーンあり)
- 日産:実質年率4.9%(例:主要車種のディーラー公式見積もり例に基づく。※0%金利キャンペーンは2025年3月終了済)
- トヨタ:※公式サイト上に一律金利の明記なし(販売店や購入プランにより異なる)。一般的な設定金利は年3~8%前後で、都内でも条件次第で1.9%など特別低金利が出るケースあり。
- ダイハツ:※東京都内ディーラー公式ページでは金利非公表(購入時に要見積もり)。地域限定で年1.9%キャンペーン等が行われた例がありますが、通常は年3~5%程度が多い模様。
※上記は東京エリアでの一例であり、ディーラーローン金利は販売会社や時期によって変動します。低金利キャンペーンは多くが新車限定で、対象車種・契約期間など細かな条件があります。店舗・販売会社・時期で異なるため見積書で要確認してください。
また、ディーラーローンは手続きが簡便で審査も早い反面、金利が高めで車両の所有権がローン会社側に留保される(完済時に名義変更が必要)点にも注意しましょう。



中古車購入時はディーラー系の特別金利が適用されるケースが少ないため、より低金利の銀行系ローンを利用するメリットが大きくなります。
審査に不安がある人は「自社ローン」も検討




銀行系ローンやディーラーローンは、過去の信用情報や現在の収入状況によっては審査に通らない場合があります。
そうした場合の選択肢として、販売店が独自に提供する「自社ローン」があります。
自社ローンは信販会社や銀行を介さず、販売店と直接契約するローン方式です。
自社ローンの特徴
- 審査基準が柔軟:過去に延滞や債務整理経験がある場合でも利用できるケースが多い。
- 信用情報を照会しない場合がある:信用情報機関に照会しない場合があるため、スコアに不安がある人でも通りやすい。※
- 販売店との直接契約:販売店が債権を持つため、手続きや条件が店舗ごとに異なる。
※金利0%表示でも各種手数料が上乗せされ総支払額が増えるケースがあります。信用情報機関に返済実績が共有されず信用回復につながらない事例もあります。
メリット
- 銀行ローンやディーラーローンで落ちた人でも利用可能な可能性が高い。
- 納車までのスピードが比較的早い(審査から契約まで短期間)。
- 保証人や頭金が不要な場合もある。
デメリット・注意点
- 金利や手数料が高め(実質年率10%超になるケースも)。
- 販売価格が相場より高く設定されている場合がある。
- 契約条件が店舗ごとに異なり、法的な保護や透明性が銀行系に比べ弱い。
自社ローンを選ぶときのポイント
- 契約前に総支払額(車両価格+金利+手数料)を必ず確認する。
- 他のローンと比較し、本当に必要な場合のみ利用する。
- 販売店の評判や口コミを調べ、信頼できる業者を選ぶ。
自社ローンは「最後の手段」として有効ですが、金利や条件を慎重に比較することが重要です。



銀行系・ディーラーローンが利用できない場合でも、複数の販売店で見積もりを取り、無理のない返済計画を立てましょう。
※“0%”表示でも各種手数料で実質負担増となる場合があります。総支払額を比較のうえ必要最小限で検討してください。
【Q&A】自動車ローンの種類と選び方の疑問に答える
Q:銀行系マイカーローンの特徴とメリット・デメリットは?
A:金利が低く(年1〜4%程度)、総返済額を抑えやすく、所有権が購入者名義になるのがメリットです。審査に時間がかかり、資金用途が車両購入に限定されるのがデメリットです。
Q:ディーラーローンの特徴とメリット・デメリットは?
A:審査が早く、納車スケジュールに合わせて即日契約できるのがメリットです。標準金利は高め(年3〜9%程度)で、完済まで所有権がローン会社名義になる点がデメリットです。
Q:残価設定ローン(残クレ)はどんな人に向いている?
A:月々の支払いを抑えたい人や、短期間で新しい車に乗り換えたい人に向いています。総支払額が高くなる場合や走行距離制限などの条件がある点には注意が必要です。
Q:新車と中古車ではローン選びのポイントは違う?
A:新車はディーラーの低金利キャンペーンが活用できるかを確認し、銀行系と総支払額を比較します。中古車は銀行系ローンの方が低金利になりやすく、ディーラー特別金利が少ない傾向があります。
Q:自社ローンはどんな場合に利用すべき?
A:銀行系やディーラーローンの審査に通らない場合の「最後の手段」として利用します。審査基準が柔軟で信用情報を使わない一方、金利や手数料が高くなる傾向があるため慎重な比較が必要です。
Q:ローン金利を見るときの注意点は?
A:最下限金利は優遇条件を満たした場合の数字であり、実際の適用金利は審査結果次第です。固定・変動の違いや保証料の有無も商品ごとに異なるため、必ず公式情報で最新条件を確認しましょう。
終わりに|自分に合ったローンを金利比較で選ぼう


自動車ローンを選ぶ際には、金利の違いが毎月の支払額や総返済額に直結します。
低い金利に越したことはありませんが、各ローン商品で適用条件やサービス内容も異なるため、金利だけでなく審査難易度や付帯サービス、自分のライフスタイルとの相性も考慮しましょう。
特に新車購入時はディーラーの低金利キャンペーンが利用できるか確認し、中古車購入やキャンペーンが無い場合は銀行系ローンの低金利を活用するなど、ケースに応じて賢く選ぶことが大切です。
複数のローンで事前審査を受けて比較したり、返済シミュレーションで総支払額を算出したりすると、より具体的にメリットが見えてきます。



今回の金利ランキングも参考に、ぜひご自身に合ったお得なローンを見つけてください。
免責事項:本記事は一般的な情報提供であり、特定の金融商品の勧誘ではありません。最終的な条件は各金融機関の審査・契約で確定し、手数料・印紙代・保証料等を含めた総支払額は各行の見積でご確認ください。