相続手続きを丸投げする費用はいくら?代行料金の内訳と依頼先の選び方

この記事で分かること
- 相続手続きを丸投げするとき、基本料金以外に加わる費用
- 相続登記パック・一括代行・信託銀行型の公式掲載例と試算
- 専門家へ任せられる範囲と、見積もり・依頼先の選び方
相続手続きを代行してくれる専門家に全部任せたいと思っても、たとえばHPに書かれている料金表の「22万円~」だけでは、実際に自分の場合にいくら掛かるのか、最終的な支払額が分かりません。
これは、専門家への報酬とは別に、登録免許税、戸籍や証明書の取得費、郵送費、税理士など他の専門家へ支払う報酬が加わることがあるためです。
相続手続きの丸投げ費用は、自分が必要となる手続きを把握したうえで、ご自身にとって最適なプランを選ぶことが重要です。
たとえば、必要なのが不動産の名義変更だけなら相続登記の個別依頼を、預貯金・証券・不動産など複数の手続きが必要なら一括代行が候補になるといったイメージです。
また、仮に丸投げしても、遺産の分け方を決めること、本人確認、資料の提出、委任状や遺産分割協議書への署名・押印などは相続人側に残るため、ここを代行することはできません。
相続税申告や相続人間の争いへの対応には、別の専門家との契約や追加費用が必要になる場合もあります。



まずは、必要な手続き、基本料金に含まれる範囲、税金・実費、追加料金の条件を分けましょう。
そのうえで、同じ業務範囲の書面見積もりを比べると、自分には個別依頼と一括代行のどちらが合うか判断しやすくなります。
この記事の結論
- 丸投げ費用は、基本報酬・税金・実費・他士業報酬・追加料金を含む総額で比較
- 相続登記が中心なら個別依頼、預貯金・証券・不動産など複数手続きなら一括代行が候補
- 本人対応と期限を確認し、同じ業務範囲の書面見積もりで判断
相続手続きの丸投げ費用は定額ではない|支払総額を5項目に分ける


相続手続きの丸投げ費用は、専門家へ支払う基本報酬だけでは決まりません。
税金、実費、他士業報酬、個別条件による追加料金まで含めて確認する必要があります。



ここでいう「丸投げ」とは、相続人や財産の調査、書類作成、金融機関の手続き、不動産の名義変更など、複数の相続手続きを一つの窓口へまとめて依頼することです。
この式は、法令で定められた統一的な料金計算式ではありません。
見積書に載る費用を同じ項目へ分け、複数の依頼先を比較しやすくするための整理方法です。
| 費用区分 | 主な内容 | 見積もりで確認すること |
|---|---|---|
| 基本報酬・定率報酬 | 相続登記パック、一括代行報酬、財産額に応じた報酬 | どの手続きが含まれるか |
| 税金 | 不動産の相続登記にかかる登録免許税など | 報酬に含まれるか、別途か |
| 実費 | 戸籍、住民票、評価証明書、残高証明書、郵送費など | 概算額と精算方法 |
| 他士業報酬 | 相続税申告の税理士報酬、紛争対応の弁護士報酬など | 一括料金に含むか、別契約か |
| 追加報酬 | 相続人・受取人・不動産・手続先の追加、海外対応など | 何が増えると、いくら加算されるか |



最初に見るべきなのは、基本料金の安さではありません。
必要な手続きが終わるまでに、上の5項目を合計していくら支払うのかを確認しましょう。
相続登記だけでも登録免許税・実費・司法書士報酬がかかる
相続登記の費用は、
- 登録免許税
- 戸籍謄本等の取得費用
- 司法書士へ依頼する場合の報酬
に分かれます。
相続を原因とする所有権移転登記の登録免許税は、原則として次の式で求められます。
固定資産評価額が2,000万円なら、登録免許税は単純計算で8万円です。
売却価格や一般的な市場価格ではなく、登記を申請する年度の固定資産評価額を使います。



土地の価額や相続の経緯によっては登録免許税の免税措置を使える場合があります。
実際の税額は、固定資産税の課税明細書と不動産の状況を基に確認しましょう。


料金表の「〇万円から」と支払総額は同じではない
料金表の「〇万円から」は、一定の条件を満たした場合の最低料金や、報酬計算の起点を示す場合があります。
その金額だけで、すべての手続きが終わるとは限りません。見積もりでは、専門家へ支払う報酬、税金・実費、件数や難易度で増える追加報酬を無料相談などで把握しておくことが重要です。
表示報酬だけでは完了までの支払総額を判断できないため、次の試算例のように各費用を足して確認する必要があります。



「報酬22万円」と「支払総額22万円」は同じではありません。税込の報酬額、含まれる業務、実費の概算、追加料金が発生する条件を書面で確認してください。
公式料金例で比較|相続登記パック・一括代行・信託銀行型の違い


相続手続きの料金は、サービス名が似ていても、依頼できる業務と計算方法が異なります。
金額だけを並べず、対応範囲と別途費用を同じ軸で比べましょう。
3つの料金方式は、任せられる範囲が異なる
次の表は、市場全体の平均費用や相場ではありません。
料金方式とサービス範囲の違いを確認するために、2026年8月3日時点の公式掲載例を整理したものです。
| 掲載元・サービス名 | 公式掲載例 | 主な対象・対応範囲 | 別途確認する費用 |
|---|---|---|---|
| ピクシス司法書士・行政書士事務所「相続登記おまかせパック」 | 9万6,800円(税込) | 戸籍収集、相続関係説明図、遺産分割協議書の作成、不動産の相続登記など | 登録免許税、不足戸籍等の実費、条件による加算 |
| ピクシス司法書士・行政書士事務所「相続手続まるごと代行」 | 22万円から(税込) | 相続人・財産調査、財産目録、協議書作成、預貯金・証券・不動産等の承継手続き | 登録免許税、戸籍等の実費、受取人数等による加算、税理士・弁護士費用 |
| 三菱UFJ信託銀行「遺産整理業務[わかち愛]」(三菱UFJ銀行が信託代理店として案内) | 最低手数料110万円(税込) | 財産調査、財産目録、協議書作成支援、一定の財産の名義変更・換金等 | 税理士報酬、登録免許税、司法書士報酬、証明書取得費、特殊手続き等 |
相続登記パックは、主に不動産の名義変更を終えるためのサービスです。
一括代行や信託銀行型の遺産整理業務は、預貯金・証券・財産調査・遺産分割後の手続きまで広く扱う場合があります。



そのため、「96,800円なら安い」「110万円が高い」と、一概に金額だけで判断することはできません。
自分が任せたい業務をそろえたうえで、完了までの総額を比べましょう。
固定資産評価額2,000万円の相続登記を試算する
たとえば、上述の「相続登記パック」の表示料金に登録免許税を加えると、支払額は次のように変わります。
試算の前提
- 固定資産評価額の合計:2,000万円
- 相続登記パックの司法書士報酬:9万6,800円(税込)
- 登録免許税率:0.4%
- 不動産は同じ相続人が取得し、亡くなった人と相続人の合計が10名以内
- 戸籍等の実費、割引、免税措置、その他の追加費用は含めない
※特定サービスの公式掲載条件を使った仮定ケースです。一般的な相場や、すべての司法書士事務所に共通する料金ではありません。
| 条件 | パック報酬 | 登録免許税 | 条件加算 | 実費を除く計算上の合計 |
|---|---|---|---|---|
| 基準ケース | 96,800円 | 80,000円 | 0円 | 176,800円 |
| 自宅とは別の場所に不動産が1か所ある | 96,800円 | 80,000円 | 33,000円 | 209,800円 |
表示料金が9万6,800円でも、基準ケースでは登録免許税を足した時点で17万6,800円です。



自分のケースへ置き換えるときは、最新年度の固定資産評価額、不動産の所在地、取得する相続人、相続人の人数、戸籍の準備状況を依頼先へ伝えましょう。
丸投げで任せられる範囲|本人対応と別契約になる業務もある
相続手続きの丸投げでは、書類収集、財産調査、金融機関や法務局への手続きをまとめて任せられる場合があります。
ただし、相続人の意思決定や署名まで専門家へ置き換えられるわけではありません。
専門家へ任せやすい手続きは調査・書類作成・名義変更
一括代行で扱われやすいのは、相続人と財産の調査、必要書類の作成、各窓口での承継手続きです。
契約するサービスと専門資格によって、対応範囲は変わります。
| 専門家へ任せやすい業務 | 相続人本人が行うこと | 別契約・別資格になりやすい業務 |
|---|---|---|
| 戸籍収集、相続人の確定、相続関係説明図の作成 | 家族関係や把握している資料を伝える | 相続人間で争いがある場合の交渉・調停・訴訟 |
| 預貯金、不動産、証券、保険、債務等の調査 | 通帳、権利書、郵便物、税務資料等を提出する | 相続税申告、準確定申告などの税務 |
| 財産目録、遺産分割協議書、委任状等の作成支援 | 誰がどの財産を取得するか決める | 特別代理人、成年後見、不在者財産管理人等の手続き |
| 預貯金の解約、有価証券の名義変更・換金、保険金請求 | 委任書類や各機関所定の書類へ対応する | 不動産の売却、測量、評価などの追加業務 |
| 不動産の相続登記、財産の集約・分配 | 本人確認、署名・押印、受取口座の確認を行う | サービスの基本範囲を超える海外対応や特殊財産 |
財産調査は、相続人が提示した通帳・郵便物・契約資料や、各機関から取得できる証明書等を基に進めます。
すべての資産・債務の発見を保証するものではないため、調査対象、調査方法、確認できない範囲を契約前に確認してください。



契約前に、「代行する業務」「作成を支援する業務」「別の専門家へ引き継ぐ業務」を分けてもらいましょう。
窓口が一つでも、費用や契約まで一つにまとまっているとは限りません。
丸投げしても遺産の分け方と署名・押印は相続人が行う
遺言書がなく遺産分割協議を行う場合、誰が何を取得するかは相続人同士で決めます。
専門家は財産調査、意向確認、協議書作成を支援できますが、相続人の代わりに分け方を決定するものではありません。
相続人が多い場合や遠方に住んでいる場合は、誰を連絡窓口にするかも決めておきましょう。



丸投げによって減らせるのは、主に書類収集、書類作成、役所・金融機関・法務局への手続き負担です。
契約前に、自分に残る作業と連絡回数まで確認してください。
丸投げ費用が増えやすい条件|見積もり前に件数と特殊事情を整理する


丸投げ費用は、相続人や手続先の数、財産の種類、別の専門家や家庭裁判所の手続きが必要かによって増えることがあります。
見積もり前に数えるのは相続人・口座・不動産など6項目
追加料金の条件は依頼先によって異なります。
| 確認する項目 | 費用に影響しやすい理由 | 整理する情報 |
|---|---|---|
| 相続人 | 戸籍収集、連絡、書類の授受が増える | 人数、続柄、住所、連絡状況 |
| 金融機関・証券会社 | 残高証明、解約、名義変更の窓口が増える | 金融機関名、支店、口座、証券会社 |
| 不動産 | 評価証明書、登記事項の確認、登記申請が増える | 所在地、課税明細書、取得予定者 |
| 財産・債務の把握状況 | 所在が不明だと調査範囲が広がる | 通帳、郵便物、保険、証券、ローン、保証債務 |
| 特殊事情 | 海外居住、行方不明、未成年、判断能力の低下などで別手続きが必要になる場合がある | 居住国、連絡先、年齢、後見人等の有無 |
| 税務・紛争 | 税理士や弁護士との別契約が必要になる場合がある | 相続税申告の可能性、相続人間の対立点 |
見積もり前に、次の6項目を整理すると、依頼先が作業量を把握しやすくなります。
相続人が多いだけで必ず加算されるわけではありません。
金融機関ごとの料金、受取人ごとの加算、財産額に応じた定率報酬など、料金設計はサービスごとに異なります。



この6項目を依頼先へ伝え、どの件数・特殊事情から追加料金が発生するかを確認しましょう。
財産額連動型は報酬率だけでなく評価方法を見る
財産額連動型は、財産の評価額と報酬率から料金を計算する方式です。
前の登録免許税の試算で使った固定資産評価額が、そのまま報酬計算にも使われるとは限りません。
見積もりでは、不動産の評価方法に加え、債務を差し引くか、相続税の特例適用前後のどちらの財産額を使うかも確認しましょう。
三菱UFJ銀行が信託代理店として案内する「遺産整理業務[わかち愛]」では、課税価格の特例等による減額前の相続税評価額を基礎とし、債務額は差し引かない料金体系が示されています。
三菱UFJ銀行は相談や契約締結を媒介し、委任契約は相続人と三菱UFJ信託銀行との間で結ばれます(受任者は三菱UFJ信託銀行です)。
※財産や関係者が多く、特別な手続きが必要な場合は、別途手数料が発生することがあります。



定率だけを見て比較せず、「どの財産を、どの評価額で、どの費用を控除せずに計算するか」を見積書へ記載してもらいましょう。
個別依頼と一括代行はどちらがよい?|必要な手続きと相談内容で決める
個別依頼と一括代行は、どちらか一方が常に安いわけではありません。
必要な手続きの数、自分で使える時間、税務や紛争の有無から選びましょう。
状況別に依頼方法を分ける
最初に、相続人間の争い、相続税申告の要否、不動産の有無、手続先の数を確認すると、候補となる依頼方法を絞りやすくなります。
| 読者の状況 | 検討しやすい依頼方法 | 先に確認すること |
|---|---|---|
| 相続人同士で財産の分け方に対立がある | 弁護士への相談を優先 | 対立点、相手方の主張、関連資料 |
| 相続税申告が必要になりそう | 税理士、または税理士と連携している窓口 | 財産、債務、生前贈与、申告期限、税理士報酬 |
| 不動産の相続登記が中心 | 司法書士への個別依頼 | 戸籍収集、協議書作成、登録免許税の扱い |
| 預貯金・証券・不動産など手続先が複数 | 一括代行を候補にする | 基本料金に含まれる窓口と件数 |
| 必要な手続きが少なく、自分で動ける | 自分で進める範囲と個別依頼を分ける | 期限、自分で用意する書類、専門家へ任せる部分 |
| 海外居住者・行方不明者・未成年者等がいる | 対応経験のある専門家へ相談 | 別手続き、必要書類、追加期間、追加費用 |
不動産の名義変更だけなら、広い一括代行を契約せず、相続登記に必要な業務だけ依頼する方が範囲を絞りやすくなります。
反対に、複数の金融機関や証券会社へ連絡し、不動産登記や財産分配まで必要なら、一括代行によって事務負担を減らせます。



丸投げするか自分で進めるかを二者択一にする必要はありません。
戸籍収集は自分で行い、登記だけ司法書士へ任せるなど、自分でできる部分と専門家へ任せる部分を分けましょう。
司法書士・行政書士・弁護士・税理士・信託銀行の違い
依頼先は、主に必要な手続きと相続人間の対立の有無で選びます。
一つの事務所が窓口になっても、登記・税務・紛争対応を別の専門家と連携して進める場合があります。



次の表は、最初の相談先を選ぶための一般的な整理です。
実際に受任できる業務は、資格、認定、事案の内容、契約範囲によって異なります。
| 依頼先 | 主に相談しやすい内容 | 別途対応になりやすい内容 |
|---|---|---|
| 司法書士 | 相続登記、戸籍収集、登記に必要な書類、法定相続情報等 | 相続税申告、相続人間の紛争対応 |
| 行政書士 | 紛争・税務・登記申請を除く遺産分割協議書等の書類作成と前提調査 | 不動産登記、相続税申告、法的紛争 |
| 弁護士 | 法律相談、相続人との交渉、遺産分割調停・審判等 | 登記や税務申告は他士業と連携する場合がある |
| 税理士 | 相続税の申告要否に関する税務相談、財産評価、申告書作成、税務代理 | 相続登記、相続人間の紛争対応 |
| 信託銀行 | 委任契約の範囲における財産調査、財産目録、協議書作成支援、名義変更・換金等の手続きの進行 | 税理士・司法書士報酬、登録免許税等が別途になる場合がある |



「ワンストップ対応」と「一人の専門家だけですべて完結する」は同じではありません。
誰と契約し、どの費用を誰へ支払い、誰が期限と進捗を管理するのかを確認してください。
見積もりは6つの軸で比較|「相続手続き一式」を明細に分ける


相続手続きの見積もりは、最初に表示された報酬額ではなく、同じ業務を完了するまでの総額と本人負担で比べましょう。
一方は戸籍収集や金融機関手続きを含み、もう一方は相続登記だけという状態では、金額を直接比較できません。
次の6軸をそろえてください。
| 比較軸 | 見積書で確認すること |
|---|---|
| 業務範囲 | 相続人調査、財産調査、協議書、金融機関、登記、分配のどこまで含むか |
| 税金・実費 | 登録免許税、戸籍・証明書、残高証明、郵送費の概算と精算方法 |
| 他士業報酬 | 税理士・弁護士等の費用を含むか、紹介後に別契約となるか |
| 追加料金の条件 | 相続人、受取人、金融機関、不動産、海外対応等で何が加算されるか |
| 支払時期・途中解約 | 着手金、中間金、完了時精算、途中解約時の報酬と実費 |
| 完了基準・報告方法 | どの状態で業務完了となり、実費明細・完了報告書を受け取れるか |
特に優先したいのは、業務範囲、別途費用、追加料金の条件です。
この3点がそろわないまま最低料金だけを比べると、契約後に必要な業務を追加することになり、支払総額が増える可能性があります。
見積書に「相続手続き一式」と書かれていたら、相続人調査、財産調査、協議書作成、金融機関手続き、不動産登記、財産分配などへ分けてもらいましょう。
口頭説明だけでなく、追加料金が発生する条件も書面で残してください。



料金差が小さい場合は、担当窓口、進捗報告の頻度、郵送・オンライン対応、完了報告の内容も判断材料になります。
依頼後に自分に残る作業量まで含めて比べましょう。
期限が近い場合は費用比較より先に必要な手続きを確認する


財産も借金も受け継がない手続きが相続放棄、受け継いだ財産の範囲で借金などを負担する方法が限定承認です。
相続税申告・相続登記も含め、起算日と対象者が異なるため、費用比較より先に自分に関係する期限を確認しましょう。
| 手続き | 原則的な期限 | 期限前に確認すること |
|---|---|---|
| 相続放棄・限定承認 | 自己のために相続の開始があったことを知った時から3か月以内 | 財産・債務、家庭裁判所への申述、期間伸長の要否 |
| 相続税の申告・納税 | 被相続人(亡くなった人)の死亡を知った日の翌日から10か月以内 | 申告要否、財産評価、遺産未分割時の対応、納税資金 |
| 相続登記 | 相続開始と不動産取得を知った日から3年以内 | 対象不動産、取得者、遺産分割、登記書類 |
| 2024年4月1日より前に開始した未登記の相続 | 原則として2027年3月31日まで | 過去の相続人、数次相続、現在の権利関係 |
2024年4月1日より前に始まった相続でも、不動産を相続で取得したことを知った日が同日以降なら、その日から3年以内が期限となる場合があります。
遺産分割で不動産を取得した場合は、遺産分割成立日から3年以内に、その内容を反映した登記を行う必要があります。
相続財産が分割されていなくても、相続税の申告期限が自動で延びるわけではありません。
申告が必要になりそうな場合は、遺産分割協議の進み具合とは別に税理士へ確認しましょう。
相続放棄を検討している場合は、預貯金の解約、財産の売却・処分などを進める前に、家庭裁判所の案内または専門家へ確認してください。
3か月以内に財産状況を調べても判断できないときは、熟慮期間の伸長を申し立てられる場合があります。



期限が迫っている場合は、最安の依頼先を探し続けるより、どの手続きを先に進めるべきか確認することを優先しましょう。
【Q&A】相続手続きの丸投げ費用に関する疑問に答える
相続手続きの丸投げ費用で迷いやすい点を、Q&Aで確認しましょう。
終わりに|完了までの総額・依頼範囲・本人対応をそろえて比べる
相続手続きを丸投げする費用は、すべての人に共通する一律料金ではありません。
基本報酬だけでなく、登録免許税、戸籍や証明書の実費、他士業報酬、追加料金まで含めて考える必要があります。
不動産の相続登記だけなら司法書士への個別依頼、預貯金・証券・不動産など複数の手続きがあるなら一括代行が候補です。
相続税申告や相続人間の対立がある場合は、税理士・弁護士の対応と費用を分けて確認しましょう。
依頼前は、次の順で整理しましょう。
- 相続人、財産、債務、金融機関、不動産を書き出す
- 相続放棄、相続税、相続登記の期限を確認する
- 自分で行う業務と、専門家へ任せる業務を分ける
- 同じ業務範囲で書面見積もりを取る
- 税金・実費・他士業報酬・追加料金を含む支払総額を確認する



最終判断では、完了までの支払総額、基本料金に含まれる業務、自分に残る作業と期限の3点をそろえましょう。
この3点が明確なら、個別依頼と一括代行のどちらが自分に合うか判断しやすくなります。
引用・参考出典
主な情報源は次のとおりです。
- 日本司法書士会連合会「相続登記の費用はいくらかかるのか」確認日:2026年8月3日
- ピクシス司法書士・行政書士事務所「料金案内」確認日:2026年8月3日
- ピクシス司法書士・行政書士事務所「相続登記おまかせパック」確認日:2026年8月3日
- ピクシス司法書士・行政書士事務所「相続手続まるごと代行サービス」確認日:2026年8月3日
- 三菱UFJ銀行(信託代理店)「遺産整理業務[わかち愛]」(受任者:三菱UFJ信託銀行)確認日:2026年8月3日
- 日本行政書士会連合会「遺言・相続」確認日:2026年8月3日
- 裁判所「相続の承認又は放棄の期間の伸長」確認日:2026年8月3日
- e-Gov法令検索「弁護士法」確認日:2026年8月3日
- 裁判所「遺産分割調停」確認日:2026年8月3日
- 国税庁「相続財産が分割されていないときの申告」確認日:2026年8月3日
- 国税庁「にせ税理士にご注意」確認日:2026年8月3日
- 法務省「相続登記の申請義務化について」確認日:2026年8月3日
- 広島法務局「相続登記の登録免許税の免税措置について」確認日:2026年8月3日










