目次
デビットカードとは?
格安SIMをご紹介する前に、まずはデビットカードについて簡単にご説明します。
デビットカードとは、カード決済完了と同じタイミングで銀行口座から利用した金額分が引き落とされる仕組みのカードです。
そのため、銀行口座に入金している金額以上の支払いはできないようになっていて、使い込んでしまう心配がありません。
より現金に近い感覚で使えることから、最近はデビットカードを利用する人が増えてきています。
デビットカードには2つの種類がある!格安SIM契約では「ブランドデビッド」を選ぼう!
デビットカードには、「J-Debit」と「ブランドデビット」の2つの種類があります。
J-Debit 金融機関のキャッシュカードをそのまま支払いで使えるカードです。 J-Debitは日本デビットカード推進協議会に加盟するお店で利用することができます。 |
ブランドデビット 「Visa」「Mastercard」「JCB」など、クレジットカードでよく見る「国際ブランド」がついたデビットカードです。 ブランドデビットは、ネット利用ができたり、海外旅行先のATMで現地通貨を引き出すことができたりと「J-Debit」にはない幅広い使い方が可能です。 |
このように2つのデビットカードがありますが、
格安SIM契約で使いたい場合は、ブランドデビットを選ぶようにしましょう。
J-Debitでは格安SIM契約できない場合が多いのでこの辺は注意が必要です。
デビットカードで契約できる格安SIM一覧
月額料金をクレジットカード払いや口座振替にしたくない方には、以下のようなデビットカード払い可能な格安SIMがおすすめです。
デビットカード
デビットカード
デビットカード
(税込2,970円)
1種類のみ
(税込1,078円)
など全4種類
(税込550円)
など全5種類
(税込1,628円)
など全3種類
上の表で紹介している格安SIMは、全国どこでも利用可能で通信速度も一般的な使用環境ではストレスなく利用できます。
それぞれの格安SIMの内容詳細とデビットカードへの対応、また、どのような方におすすめか、順番に詳しく解説していきます。
①ahamo
「ahamo(アハモ)」はドコモ回線を利用しており、ドコモの5G/4G LTE通信のサービスエリアで利用できます。5Gはまだエリア拡充中ですが、4G LTEについては全国をカバーしています。
「ahamo」は格安SIMではなくドコモの格安プラン
「ahamo」は格安SIMではなく、ドコモの展開する新しい格安プランです。
「ahamo」は多くのデビットカードに対応
「ahamo」はデビットカードで月額料金の支払いができると公式HPに記載しています。
ただし、お手持ちのデビットカードがahamoで使用できるかについては、契約前にデビットカード発行会社に念のため確認しておくようにしましょう。
実際にahamoで契約できたデビットカードを記載しておきます。
お手持ちのデビットカードがある場合はahamo契約で使用できる可能性が高いです。
ahamoで契約できたデビットカード発行会社の例
ahamoではVisa・Masterのデビットカードには基本的には非対応だが例外あり
しかし、「Visa、Masterのデビットカードで契約できなかった」という報告もあります。
参考までにahamoの公式サイトで確認すると、クレジットカード払いできる国際ブランドの中にJCBは含まれていますが、Visa・Masterは含まれません。ただし、例外として本人認証サービス(3Dセキュア2.0)対応済みであればVisa・Masterも支払いに利用できるとも記載されています。
デビットカードも同様に本人認証サービス(3Dセキュア2.0)対応済みなら使えると考えてよいでしょう。
参考
ahamoサイトに記載のないクレジットカードでも、新規申し込みや支払方法の変更に利用できますか?|よくあるご質問|ahamo
「ahamo」の料金プランは1種類のみなのでプラン選びに迷うことがない!
ahamoの料金プランは1種類のみでとてもシンプルです。
データ容量が20GBまでなので、これ以上使う方には不向きかもしれません。
ahamoの料金プラン
超過後:20円(税込22円)/30秒
超過後:最大1Mbpsの速度制限
出典:ahamo
「ahamo」は家族にドコモユーザーがいる方におすすめ
ahamoにすると、ドコモ回線を契約中のご家族がいるご家庭の通信料金が抑えられます。
ドコモのギガプランなどを契約している同じ「ファミリー割引グループ回線※」からahamo契約回線への発信が無料になります。(ahamo契約回線からご家族の回線への発信は対象外。)
※参考
※ファミリー割引は「ファミリー割引申込書」をダウンロードのうえ郵送での手続きが必要です。(出典:ファミリー割引は申込みできますか?|よくあるご質問|ahamo)
②J:COMモバイル
格安SIM会社の「J:COM(ジェイコム)モバイル」はau回線を利用しています。au回線の通信エリアの4G LTE対応で、全国でつながります。
「J:COMモバイル」はケーブルテレビのJ:COM系の格安SIM
J:COMモバイルは、ケーブルテレビやインターネットプロバイダといったサービスを提供している「J:COM」のグループ会社です。
「J:COMモバイル」は多くのデビットカードに対応
J:COMモバイルはデビットカードは使えない場合があると公式に記載に記載されています。
しかし、実際には、Visa・Master・JCBなどの主要な国際ブランドのデビットカードには対応していることが口コミなどで確認できます。(J-Debitは利用不可。)
「J:COMモバイル」の料金プランは4種類
J:COMモバイルは「1GB・5GB・10GB・20GB」の4種類のプランを用意しています。
J:COM〈U26ヤング割〉キャンペーン適用後の料金プラン
適用中の
(~6カ月間)
基本料金
(税込1,078円)
※U26ヤング割対象外
(税込500円)
(税込1,000円)
(税込1,650円)
適用終了後の
(7カ月後~)
基本料金
(税込1,628円)
(税込2,178円)
(税込2,728円)
速度制限
1,000MB/300円 (税込330円)
出典
・ U26ヤング割について|J:COMモバイル
・ 追加データ料金とデータの有効期限(Aプラン)|J:COMサポート
家族でお得!au回線で全国で使える J:COMモバイルの公式はこちら
③OCNモバイルONE
格安SIM会社の「OCNモバイルONE」は、ドコモ回線を利用しており、ドコモの4G LTEとFOMAの両エリアに対応、かつ、全国で使えます。
「OCNモバイルONE」はNTTコミュニケーションズ系の格安SIM
格安SIMのOCNモバイルONEは、日本最大規模のインターネット接続サービスであるOCNを提供するNTTコミュニケーションズのサービスです。
「OCNモバイルONE」は多くのデビットカードに対応
OCNモバイルONEは「デビットカード非対応」と公式に記載していますが、利用可能なクレジットカードにVisa・Master・JCBが含まれていることから、デビットカードの決済サービスも利用できると考えられます。
口コミなどでも「Visa、JCBなどのデビットカードで契約できた」という報告がありました。
「OCNモバイルONE」の料金プランは5種類
格安SIMプランとして、OCNモバイルONEは月ごとの通信容量を「500MB・1GB・3GB・6GB・10GB」というように分けた5種類のプランを用意しています(※利用開始月の月額基本料無料)。
OCNモバイルONE 〈音声対応※1〉SIMカードの料金プラン
コース
コース
コース
コース
コース
(税込550円)
(税込770円)
(税込990円)
(税込1,320円)
(税込1,760円)
の通話料
速度制限
制限基準値
(アプリ経由の場合)
(アプリ経由以外)
※1~※4
※1:インターネット・SMS・通話が可能。/SIMカード利用料120円(税込132円)を含む
※2:500MB/月(新コース)の月額料金の請求が発生する際、その請求に係る音声対応SIMカード1枚あたり最大220円(税込)(OCNでんわにおける国内通話量11円(税込)/30秒×最大10分相当)が、その請求におけるOCNでんわの国内通話料より割引されます。
※3:2021年4月7日以降、OCNでんわで発信可能な日本国内通話であれば、OCNでんわアプリを使って発信しなくても自動的にOCNでんわの利用となります。
※4:OCNでんわ発信対象外の通話
出典
・OCN モバイル ONE 料金一覧(新コース)|OCNモバイルONE
・格安スマホを使いすぎて通信速度が制限されてしまいました。解除されるまでは使えないの?|OCNモバイルONE
・Q1. モバイルデータ通信に関して、何か制限はありますか?|OCNモバイルONE
「OCNモバイルONE」は音楽配信サービスをよく利用する方におすすめ
格安SIMを使いたいけれど、音楽配信サービスを利用したときの通信容量が心配な方にオススメなのが、OCNモバイルONEの「MUSICカウントフリー」です。
MUSICカウントフリー対象サービス
必要なのは利用登録だけ。追加利用料なしで、対象サービスの音楽データダウンロード通信分の通信容量がカウントフリーになります。
OCNモバイルONEの「MUSICカウントフリー」があれば、音楽配信サービスのストリーミングで消費するデータ容量を気にすることなく利用できますよ。
④UQモバイル
格安SIM会社の「UQモバイル」は、au回線の5G/4G LTEに対応しています。
「UQモバイル」はauのサブブランド
格安SIM会社のUQモバイルは、通信大手KDDIのグループに属するUQコミュニケーションズが提供しています。
auのサブブランドであるため優先的に回線が割り当てられていることから、au回線を利用する他の格安SIMよりも通信品質が優れていると言われています。
「UQモバイル」は一部のデビットカードに対応
UQモバイルは、格安SIM利用料金の支払いについて「デビットカードの発行会社ごとに確認が必要」と公式に記載しています。
口コミやデビットカード発行会社のサイトを参考に、契約実績の傾向をまとめました。
UQモバイルで契約できたデビットカードの例
UQモバイルで契約できたデビットカードとして以下がありました。
これらの発行会社のVISA・JCBのデビットカードなら実績があるため、新規契約に問題はないでしょう。
UQモバイルで契約できないデビットカードの例
UQモバイルで契約できないデビットカードには以下がありました。
参考
・三菱UFJ-VISAデビットがご利用いただけない加盟店一覧|三菱UFJ銀行
・当社判断で利用を制限している加盟店例|住信SBIネット銀行
・ご利用いただけない加盟店(業種別)|りそな銀行
・ご利用不可加盟店|みずほ銀行 ・【キャッシュ+デビット(JCB)】利用できない加盟店はありますか。|イオン銀行
これらのデビットカードは、UQモバイルでの支払いに使えない、月次課金料金の支払いができないといった制約があります。
以上を踏まえると、UQモバイルのデビットカードでの契約は、契約実績のあるデビットカード発行会社を中心にVISA・JCBのいずれかデビットカードを選ぶのがよさそうです。
「UQモバイル」の料金プランは3種類
UQモバイルの格安SIMプランは「くりこしプランS+5G・くりこしプランM+5GB・くりこしプランL+5G」の3種類です。(各プランで基本月額料金をプラスするとデータ容量が増える「増量オプションII」が用意されています。)
UQモバイル 料金プラン
(税込1,628円)
(税込2,728円)
(税込3,828円)
速度制限
節約モード時
出典:くりこしプラン+5G|UQモバイル
「UQモバイル」は5Gをお得に使いたい方におすすめ
格安SIMでありながらauの5GエリアでつながるUQモバイルは、5Gを使いたいときと使わなくてよいときを自分で選べるサービスを提供しています。
「UQ mobile ポータルアプリ」でターボのON/OFFをタップで切り替えるだけ、と手軽です。
「月額費用は節約したいけれど、時には5Gの速さも活用したい」という方にUQモバイルはぴったりです。
デビットカードで契約できない格安SIMもある
格安SIM業界全体でデビットカードでの新規契約が難しくなっています。
過去、デビットカード可としていた格安SIM会社も、デビットカード利用者の滞納の増加によりデビットカード非対応に変更する流れとなっているためです。
デビットカード非対応の格安SIM一覧
格安SIMのうち、デビットカードで支払いできないものをまとめました。
各社の支払い関連ページのほか口コミも参考にしましたが、これらの格安SIMはデビットカードに対応していませんでした。
これらの格安SIMを利用したい場合、各社が指定するとおり、クレジットカード、または口座振替での支払いが必要です。
一部のデビットカードを除いて非対応の格安SIM一覧
格安SIMの中には、同じグループや提携先企業のデビットカード以外のデビットカードには対応しないものがあります。
格安SIMに対応しているデビットカードはVisa・Master・JCBブランドが多い
格安SIMに使えるデビットカードの多くは、国際ブランドが「Visa・Master・JCB」であるものです。
J-Debitは格安SIMの決済には使えないことが多い
デビットカードの表面に記載されているのがJ-Debit(ジェイデビット)のロゴの場合は、格安SIM決済はできないと考えてよいでしょう。
J-Debitしかお持ちでない方は、Visa・Master・JCBのデビットカードの新規発行をおすすめします。
格安SIMをデビットカードで契約するメリット
格安SIMをデビットカードで契約することには、4つのメリットがあります。
メリット
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
①デビットカードは審査不要なので信用情報がブラックでも作れる
格安SIMの契約時にデビットカードを持っていれば、信用情報機関に事故情報の登録のある方でも契約が可能です。
デビットカードの発行は15歳以上なら高校生でも審査不要です。信用情報、いわゆる「ブラックリスト」を調べられることはありません。
②デビットカード決済により残高の管理が楽になる
格安SIMの支払いをデビットカードにすると、クレジットカードの締め日・引落日に左右されず、口座振替日にお金が引き落とされます。
お金の移動がリアルタイムでわかるので、口座の残高管理が簡単になります。
また、格安SIM契約するときは使用するデビットカードをお給料が振り込まれる金融機関が発行するカードにしておくと振り込みの手間や払い忘れを防ぐことができます。
契約前にお給料の振り込み先の金融機関でデビットカードを発行しているか確認してみると良いでしょう。
③デビットカードによってはポイント還元やキャッシュバックがある
格安SIMをデビットカード支払いにすると、ポイント還元やキャッシュバックを受けられる場合があります。
デビットカードを発行する金融機関等によって設定が異なるため、最もお得なデビットカードで支払うのがコツです。
なお、J-Debitにはポイントの仕組みがなく、還元もありません。
④デビットカードでは払込用紙での支払いや口座引落手数料が発生しない
格安SIMのデビットカード支払いでは銀行関係の手数料が発生しない、というのもメリットです。
口座引落の場合、契約後1~2カ月間の払込用紙での支払いや、その後の毎月の口座引落で手数料がかかることがあります。
格安SIMをデビットカードで契約するデメリット
格安SIMをデビットカードで契約することにはデメリットもあります。
デメリット
3つのデメリットをそれぞれ詳しく解説します。
①格安SIMの契約と同時に端末を購入すると、現金一括払いになる
格安SIMをデビットカードで契約する場合、月額料金はデビットカードで支払えますが、端末料金はデビットカードで分割することはできません。
信用情報の問題のためクレジットカードや分割払い(割賦契約)ができない方は、端末代金のみ現金一括払いが必要です。
②格安SIMの請求情報確定の通知より早くデビットカードの口座引落が行われることがある
格安SIMをデビットカードで契約すると、格安SIM会社からVisa・Master・JCBなどの決済サービスへ取引情報が届いた時点で口座引落されます※。
請求金額の確認が可能になる前に口座引落される場合があるため、口座残高が不足しないように注意が必要です。
※参考
JCBデビットでの携帯電話料金などの定期的なお支払いについて|JCB
③デビットカードはクレジットカードに比べてポイント還元率・キャッシュバック率が低い
デビットカードで支払う場合、格安SIMの支払いで得られるポイント還元やキャッシュバックは、クレジットカードほど高くありません。
クレジットカードが0.5%~1.0%であるのに対して、デビットカードは0.2%~0.6%と低いことがほとんどです。
デビットカードで契約できる格安SIM会社は少ない
格安SIMをデビットカードで契約できる格安SIM会社は少なく、減少中ということがわかりました。
とはいえ、こちらの記事で紹介している格安SIMは2022年6月現在でも使用可能なので安心してくださいね。
まとめ
最後に、格安SIMをデビットカードで契約するポイントをまとめておきましょう。
ポイント
格安SIMの利用額をデビットカードで支払いたい方は、上で紹介した4つの格安SIMを検討してみてくださいね。