退職後はいくら必要?転職までの空白期間別に生活費・税金・社会保険料を試算

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この記事で分かること

  • 退職日から継続収入で支出を賄える見通しが立つまでの必要資金を、支払日ごとに計算する方法
  • すぐ転職・1か月空白・次の仕事が未定で3か月休む場合の試算
  • 住民税・健康保険・国民年金・基本手当を資金表へ入れる時期

退職後にいくら必要かは、生活費の月額だけでは決まりません。

次の会社へすぐ入社しても、初回給与より先に家賃やカード代、住民税の支払日が来れば、その時点で使える現金が必要です。

結論、基準にするのは「生活費の3か月分」などではなく、退職日から、次の会社の給与などの継続収入で支出を賄える見通しが立つまでの間に、入金前の支払いに必要となる最大額です。

退職日、最終給与日、入社日、初回給与日を一列に並べると、予定どおり退職できるかを判断できますし、退職金や雇用保険の基本手当は、受け取れる見込みだけでは収入に入れられません。

金額と入金日が確定するまでは0円として計算した方が、途中で資金が足りなくなる事態を防ぎやすくなります。

目安として、生活費18万円、住民税6万円、空白月の健康保険料3万円を置いた仮定では、翌日入社で24万円、1か月休む場合で46万7,920円、次の仕事が未定で3か月休む予算で74万3,760円です。

これらは平均額ではなく、自分の支出と日付へ置き換えるための試算例です。

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この記事の結論

  • 退職後に必要なのは、生活費の一律月数ではなく、継続収入で支出を賄える見通しが立つまでの「累計支出-累計確定入金」の最大額です。
  • 生活費18万円などの仮定では、翌日入社24万円、1か月空白46万7,920円、次の仕事が未定で3か月休む予算74万3,760円ですが、平均額ではありません。
  • 退職金と基本手当は金額・入金日が確定するまで0円とし、足りない場合は退職日、空白期間、支出、健康保険の順で見直しましょう。
目次

退職後の必要資金は入金前に手元資金が最も減る時点で決まる

必要資金は、退職日から次の会社の給与などの継続収入で支出を賄える見通しが立つまでの間に、預金残高が最も減る時点で決まります

月全体の収支が黒字でも、月初の支払いに間に合わなければ資金不足になるためです。

合計額ではなく入金前に最も減る時点を探す

支払日と入金日を時系列に並べ、各時点までの累計支出から累計確定入金を引きます。

最終給与、退職金、基本手当は期間中の途中入金として扱い、その差が最も大きい金額を必要資金とします

初回給与が日割り等で少なく、その後の支出を賄えない場合は、計算期間を翌月以降まで延ばしましょう。

必要資金 = MAX(0円、計算対象期間中の各支払日時点における「累計支出-累計確定入金」)

不足額
= MAX(0円、必要資金-退職時点の使用可能残高)

不足額が0円なら、この資金表の前提では支払いを維持できます。

0円を超える場合は、その金額を退職前に確保するか、退職日・空白期間・支出を見直しましょう。

たとえば、次の仮定では期間全体の収支は12万円のマイナスですが、10月10日時点では20万円を先に用意しなければなりません。

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日付入出金金額その時点の累計支出-累計入金
10月5日家賃を支払う-80,000円80,000円
10月10日カード代を支払う-120,000円200,000円
10月25日確定収入が入る+150,000円50,000円
10月31日水道光熱費・生活費を支払う-70,000円120,000円
すべて仮定値です。この例の必要資金は、累計差額が最大になる20万円です。

実際の資金表では、給与日だけでなく、家賃、カード代、税金、保険料の支払日まで入力しましょう。

使用可能残高は二重計上せずに決める

退職時点の使用可能残高には、退職日終了時点で支払いに使える現金と普通預金を入れましょう。

その後に落ちるカード代や家賃は開始残高から先に引かず、資金表の支出として1回だけ記録しましょう

  • 退職日までに入金済みの最終給与は、開始残高にだけ含める
  • 退職日より後に入る最終給与は、実際の入金日に確定収入として入れる

開始残高と将来の入出金を分けると、同じ給与や請求額を2回入れる計算ミスを防げます。

無職期間と無収入期間は一致しない

必要資金を決めるときは、働いていない期間ではなく、退職日から継続収入で支出を賄える見通しが立つまでの期間を数えます

入社翌月に初回給与が入る会社では、無職期間より長く手元資金を取り崩します。

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退職後の予定無職期間初回給与日手元資金で生活費を用意する期間
9月30日退職・10月1日入社0か月10月31日約1か月
10月を休み・11月1日入社1か月11月30日約2か月
10〜12月を休み・1月1日入社3か月1月31日約4か月
初回給与が入社月末に支給される仮定です。実際の締日・支給日は労働条件通知書や雇用契約書で確認してください。

「3か月休むから生活費も3か月分」と考えると、入社後から初回給与までの生活費が抜けます。
無職期間が0日でも、初回給与までの支払いに使う現金は必要です。

退職後の収支は月別・支払日別に並べる

資金表は、月ごとの予算を出したうえで、実際の支払日と入金日へ落とし込みます

生活費だけでなく、退職後に給与天引きではなくなる税金・社会保険料も分けて置きましょう。

支出は生活費・一時支出・税金・社会保険料に分ける

支出を4区分にすると、毎月続く費用と、特定の月だけ増える費用を混同しにくくなります

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支出区分主な項目金額の確認方法資金表へ入れる日
生活費家賃、食費、水道光熱費、通信費、日用品、返済直近3か月の口座・カード明細実際の引落日・支払日
一時支出引越し、通院、資格取得、転職活動の交通費見積書、予約内容、予定支払予定日
税金住民税など税額通知書、給与担当者、自治体の納付書一括徴収日または納期限
社会保険料健康保険、国民年金保険者、市区町村、日本年金機構の通知通知書に記載された納期限

食費や日用品は月額予算で置き、家賃やカード代のように支払日が決まっている費用は日付まで入れましょう。
年払いの保険料や更新料が対象期間にある場合も、一時支出として加えましょう。

住民税は退職時の残額と翌年度分を分ける

退職後すぐに再就職し、元の勤務先と新しい勤務先が異動届を処理できる場合は、新しい勤務先で、給与から住民税を天引きする特別徴収を続けられます

継続しない場合、6〜12月の退職は自分で住民税を納める普通徴収への切替または本人の申出による一括徴収、1〜4月の退職は原則一括徴収です。

ただし、5月31日までに支払われる給与・退職手当等から未徴収税額を一括徴収できない場合は、普通徴収へ切り替わることがあります

一括徴収なら最終給与の手取りが減り、普通徴収なら退職後に納付書で支払います。

給与担当者へ未徴収額と徴収方法を聞き、最終給与の手取り見込額と退職後の納付額を同時に確定させましょう。

住民税は前年の所得をもとに翌年課税されるため、退職時の残額を払い終えても、翌年6月に新しい納税通知書が届くことがあります。
これは同じ税額の二重請求ではなく、課税対象となる所得の年が異なります。

収入は金額と入金日が確定したものだけ入れる

必要資金から差し引けるのは、金額と入金日の両方を確認できた収入です。

額面ではなく、税金や社会保険料を引いた後の手取り見込額を使いましょう

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収入項目資金表へ入れる条件未確定の場合の扱い
最終給与支給日と手取り見込額を確認できた支給日または手取り見込額が不明なら0円
退職金会社から支給額と入金日が示されている支給予定だけなら0円
雇用保険の基本手当受給資格、基本手当日額、認定日、初回入金予定を確認できた手続き前は0円
次の会社の給与締日、支給日、初回の対象期間、手取り見込額を確認できた1給与周期遅れるケースも計算
その他の確定収入金額と入金日が契約書・通知等で確定している見込みだけなら0円

初回給与は、入社月の日割りや締日の関係で通常月より少ない場合があります。
月給の額面をそのまま収入にせず、初回の手取り見込額を勤務先へ確認しましょう。

空白期間別の支出予算を試算する

翌日入社、1か月空白、次の仕事が未定で3か月休む場合を、同じ生活費と税・社会保険料で比べましょう

金額は平均や推奨額ではなく、計算方法を示す仮定値です。

試算の共通条件

比較では、年齢・世帯・退職日・生活費・税金・社会保険料を固定し、空白期間と初回給与日だけを変えます

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項目仮定条件
年齢・世帯35歳・単身・扶養家族なし
退職日2026年9月30日
生活費月180,000円
住民税未徴収残額60,000円を10月に支払う
退職後の健康保険料空白1か月当たり30,000円で予算化
国民年金空白1か月当たり17,920円
最終給与9月30日までに入金済みとして開始残高へ含める
退職金・基本手当金額と入金日が未確定のため0円
次の会社の初回給与入社した月の末日に入る
生活費、住民税、健康保険料は試算用の仮定値です。国民年金17,920円は2026年度の月額です。

各月の生活費、住民税、空白月の健康保険料・国民年金を、初回給与の入金前に支払う前提で予算化します。
実際の必要資金は、通知書の納期限と給与日を入れた支払日表で再計算しましょう。

3ケースの比較結果

共通条件では、翌日入社は24万円、1か月休む場合は46万7,920円、次の仕事が未定で3か月休む場合は74万3,760円の支出予算です。

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ケース予算の対象期間生活費税金・社会保険料共通条件で置いた支出予算
翌日入社・10月末給与10月180,000円60,000円240,000円
1か月休み・11月末給与10〜11月360,000円107,920円467,920円
次の仕事が未定で3か月休む10〜12月540,000円203,760円743,760円
生活費、住民税、健康保険料、国民年金を共通条件で置いた試算です。

空白期間が長いほど、生活費だけでなく、自分で負担する健康保険料と国民年金も増えます。
3か月予算の74万3,760円は12月末までの金額であり、1月の生活費は含みません。

翌日入社の支出予算は24万円

9月30日に退職し、10月1日に次の会社へ入社して、10月31日に初回給与を受け取るケースです。

10月1日から勤務先の健康保険・厚生年金へ加入する前提なので、空白期間の健康保険料と国民年金は計上しません

生活費180,000円+住民税60,000円=240,000円

無職期間は0日でも、初回給与までの約1か月は手元資金で支払います。
初回給与が11月末なら、さらに生活費18万円を追加しましょう。

1か月休む場合の支出予算は46万7,920円

10月を休み、11月1日に入社して11月30日に初回給与を受け取るケースです。

生活費は10月と11月の2か月分を置き、空白となる10月分の健康保険料と国民年金を加えます

生活費360,000円+住民税60,000円+健康保険料30,000円+国民年金17,920円=467,920円

無職期間1か月だけを見て生活費18万円とすると、入社後から初回給与までの生活費と、退職後に自分で払う社会保険料が抜けます。

次の仕事が未定で3か月休む支出予算は74万3,760円

10月から12月まで就職せず、3か月分だけを予算化するケースです。

完全に休み、求職活動をしない前提なので、基本手当は収入に入れません

生活費540,000円+住民税60,000円+健康保険料90,000円+国民年金53,760円=743,760円

74万3,760円で足りるのは12月末までです。1月以降の状況によって、次のように必要額が変わります。

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1月の状況1月に追加する予算10月からの累計支出予算
1月1日入社・1月31日給与生活費180,000円923,760円
1月も未就職生活費・健康保険料・国民年金227,920円971,680円
1月1日に入社する場合は勤務先の社会保険へ加入する前提です。入社日や資格取得日が異なる場合は再計算してください。

1月も仕事が決まらない場合は、2月以降も同じ方法で1か月分ずつ足しましょう。
3か月分の貯蓄があることと、次の収入まで資金が続くことは別です。

1か月延びたときの増加額を確認する

予定が1か月延びても、初回給与だけが遅れる場合と、入社日自体が遅れる場合では増える金額が異なります

生活費と社会保険料のどちらが追加されるかを分けましょう。

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変わる条件この仮定で増える金額増える費用
入社日は同じで、初回給与だけ1か月遅れる180,000円生活費1か月分
入社日自体が1か月遅れる227,920円生活費+健康保険料+国民年金
健康保険料が月10,000円高い空白月数×10,000円空白期間中の保険料差
生活費が月10,000円高い無収入月数×10,000円給与入金までの生活費差
住民税の未徴収額が30,000円高い30,000円退職後に払う住民税の差

給与だけが遅れる場合は生活費を追加しましょう。
入社日も遅れる場合は、生活費に加えて空白期間の健康保険料と国民年金も必要です。
退職日を決める前に、初回給与の対象期間と健康保険料を自分の条件へ置き換えましょう。

健康保険は3つの選択肢を見積額と期限で比べる

退職後に再就職する場合は勤務先の健康保険へ、再就職しない場合は家族の扶養・任意継続・国民健康保険から選ぶ流れ
引用:https://nenkin.go.jp/

退職後に健康保険の空白を作らないため、任意継続、国民健康保険、家族の健康保険の被扶養者を比べましょう。

試算には制度名ではなく、加入できることを確認した後の保険料と納期限を入れましょう

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選択肢主な条件保険料の考え方手続先・期限資金表への入れ方
協会けんぽの任意継続資格喪失日の前日までに被保険者期間が継続2か月以上退職前の本人負担額のおおむね2倍。上限や地域差あり住所地の協会けんぽ支部。資格喪失日から20日以内に提出。郵送は20日以内必着。20日目が土日・祝日なら翌営業日決定・試算した保険料を納期限に入れる
国民健康保険ほかの健康保険や被扶養者に該当しない前年所得、世帯人数、自治体の保険料率等で決まる住所地の市区町村。原則14日以内自治体の試算額または通知額を入れる
家族の健康保険の被扶養者家族の加入先が定める収入・生計維持等の条件を満たす認定後は本人の健康保険料負担なし家族の勤務先。必要書類と期限は加入先で確認認定されるまでは0円と確定しない
協会けんぽ以外の健康保険組合では、任意継続や扶養認定の条件・保険料が異なる場合があります。

任意継続は資格喪失日から20日以内の申請が必要で、郵送の場合は20日以内必着です(20日目が土日・祝日の場合は翌営業日が期限になります)。
退職前に任意継続と国保の見積額を取り、扶養へ入れる場合は家族の勤務先へ認定条件を確認しましょう。

任意継続と国保は実際の見積額で比較する

協会けんぽの任意継続は、退職前に給与から控除されていた健康保険料のおおむね2倍ですが、上限や都道府県の保険料率により一致しない場合があります。

国保は退職直後の収入ではなく、前年所得や世帯人数、自治体の保険料率などで決まります

1か月空白の試算で、任意継続の見積額が2万円なら支出予算は45万7,920円、4万円なら47万7,920円です。
月3万円という仮定を、自分の見積額へ差し替えましょう。

扶養は認定されてから0円として計上する

家族の健康保険の被扶養者に認定されれば、被扶養者本人の健康保険料負担はありません

ただし、退職した事実だけで自動的に扶養へ入るわけではなく、見込収入や基本手当などを含む加入先の条件で判定されます。

20歳以上60歳未満で、国民年金第2号被保険者に扶養される配偶者が収入等の要件を満たし、第3号被保険者に該当する場合は、国民年金保険料も自分で納めません。
健康保険の扶養と第3号の対象が一致するとは限らないため、家族の勤務先へ両方の手続きを確認しましょう。

国民年金は対象月と納期限を分けて資金表へ入れる

退職後に厚生年金へ加入せず、国民年金第3号にも該当しない20歳以上60歳未満の人は、第1号被保険者の手続きが必要です。

2026年度の国民年金保険料は月額17,920円です。

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確認項目2026年9月4日時点の内容資金表での扱い
月額保険料2026年度は17,920円対象月数×17,920円で予算化
第1号の加入手続き原則14日以内に住所地の市区町村へ届出退職前に必要書類を確認
毎月納付の納期限納付対象月の翌月末日。休日等の場合は翌営業日対象月と実際の支払月を分ける
第3号被保険者国民年金第2号被保険者に扶養される20歳以上60歳未満の配偶者で、収入等の要件を満たす人認定後は本人負担0円として反映

この試算では、空白1か月当たり17,920円を予算化しています。

毎月納付の法定納期限は原則として納付対象月の翌月末日ですが、口座振替の早割や前納では日付が異なります。

資金表には、納付書の期限または実際の振替日を入れましょう。
月途中の退職・入社で対象月が分からない場合は、資格記録と届出結果を市区町村または年金事務所で確認してください。

基本手当は初回入金が分かってから収入に入れる

雇用保険の基本手当は、退職日から自動的に振り込まれるものではありません。

受給資格、求職できる状態、待期・給付制限、失業認定、振込までを経るため、退職前の資金表では原則0円から始めます

完全に休む期間は基本手当を0円にする

基本手当は、働く意思と能力があり、求職しているものの就職できない状態の人が対象です。

転職活動をせず完全に休む期間は、基本手当を受け取る前提で必要資金を減らしません

病気やけがなどで働けない期間は、基本手当とは異なる手続きや受給期間延長の確認が必要です。
診断名だけで受給可否を決めず、現在働ける状態かをハローワークへ伝えましょう。

申請から振込までは6段階に分かれる

基本手当は、離職票の受領から指定口座への振込まで、次の6段階で進みます。

一般の離職者は、原則として離職前2年間に被保険者期間が通算12か月以上必要です。

倒産・解雇や一定のやむを得ない離職では、離職前1年間に6か月以上でも対象になり得ます。

STEP
離職票を受け取る

会社から離職票1・2を受け取り、離職理由や記載内容を確認しましょう。

届かない場合は会社へ交付状況を問い合わせましょう。

STEP
求職申込みと受給資格決定

住所地を管轄するハローワークで求職申込みを行い、離職票等を提出しましょう。

この時点で受給資格や離職理由が確認されます。

STEP
7日間の待期

受給資格決定日から、失業状態の日が通算7日間確認されます。

待期中は基本手当が支給されません。

STEP
給付制限

正当な理由のない自己都合退職では、待期後に給付制限がかかる場合があります。

退職日と過去の離職状況で期間を確認しましょう。

STEP
失業認定

原則4週間に1度、求職活動と失業状態の認定を受けます。

認定された日数をもとに支給額が決まります。

STEP
指定口座へ振込

認定後、指定口座へ振り込まれます。

資金表には、初回認定日と振込予定、基本手当日額を確認してから入れましょう。

2025年4月1日以降の正当な理由のない自己都合退職では、7日間の待期後に原則1か月の給付制限があります。

退職日から遡って5年間のうちに、正当な理由なく自己都合退職して受給資格決定を受けた回数が2回以上ある場合は、給付制限が3か月です。

自己の責めに帰すべき重大な理由によって解雇された場合も3か月となります。

認定日は原則4週間に1度ですが、初回の振込日は受給資格決定日、離職理由、認定日等で変わります。
受給資格者証等で日額と予定を確認できるまでは、資金表へ0円で置きましょう。

必要資金が手元資金を超えるときは退職日から見直す

支払日表で計算した必要資金が現在の使用可能残高を上回っても、退職前なら不足額を減らせます。

借入を先に探すのではなく、入金日と退職日、空白期間、支出、健康保険の順で見直しましょう

退職前なら入金日と空白期間を先に変える

不足額を減らすには、まず入金日と退職日・空白期間を見直し、その後に支出と健康保険料を調整しましょう

  • 最終給与日、初回給与日、退職金の入金日を確認し直す
  • 退職日を給与・賞与・住民税の徴収時期に合わせて変更できるか確認する
  • 入社までの空白期間を短くできるか検討する
  • 家賃、通信費、保険料、定期購入、一時支出を見直す
  • 任意継続、国保、家族の扶養の保険料を実額で比較する

1月1日入社・1月末給与の92万3,760円のケースを、11月1日入社・11月末給与の46万7,920円へ早めると、この仮定では45万5,840円減ります。

休む期間だけでなく、初回給与までの生活費と空白期間の社会保険料が減るためです。

日程を変えられない場合は、先に家賃や既存返済など動かしにくい支出を残し、旅行、家具・家電、資格講座など時期を動かせる支出を後ろへ移しましょう。

すでに退職し次の支払いが難しい場合は相談を優先する

退職後で、家賃や税金、保険料の支払期限が迫っている場合は、退職日を変えられません

住民税は自治体、国保は市区町村の窓口、国民年金は市区町村または年金事務所へ、納付方法や利用できる制度を早めに相談しましょう

今日の食費や住まいにも困る状態なら、失業給付の入金だけを待たず、地域の自立相談支援機関などへ現在の支払期限と不足額を伝えてください。
退職後の支払いが迫っている場合は、資金計算より相談を先に進めましょう。

計算ミスを防ぐチェック項目

必要資金が実際より少なく見える原因は、未確定収入の計上と支出日の見落としです。

資金表を作った後、次の項目を1つずつ確認しましょう

  • 退職前に入金済みの最終給与を、開始残高と将来収入へ二重に入れていない
  • 退職金と基本手当は、金額と入金日が確定するまで0円にしている
  • カード利用額とカードの確定請求額を、同じ支出として二重に入れていない
  • 次の会社の給与は、額面月給ではなく初回の手取り見込額を使っている
  • 健康保険料と国民年金は、対象月と実際の納期限を分けている
  • 住民税は、退職時の未徴収額と翌年度に届く税額を分けている
  • 初回給与が入社月の満額になると決めつけていない
  • 3か月分の予算を、4か月目の収入まで足りる金額と扱っていない

金額だけでなく日付も確認し、期間中の残高が一度も0円を下回らないかを見ましょう。

退職前に集める数字と書類

平均額を探すより、自分の入出金日を集める方が必要資金を正確に出せます

退職届を出す前、遅くとも退職日が決まった時点で、給与担当者、次の勤務先、自治体、保険者へ確認しましょう。

日付・入金・支出・開始残高を集める

資金表に必要なのは、日付、入金、支出、退職時点の開始残高の4区分です。

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区分集める数字確認資料・確認先
日付退職日、資格喪失日、最終給与日、入社日、初回給与日、各納期限労働条件通知書、給与担当者、納付書
入金最終給与の手取り、確定済み退職金、初回給与の手取り、確定済み給付給与明細、会社の通知、受給資格者証
支出生活費、カード請求、住民税、健康保険、国民年金、一時支出口座・カード明細、税額通知、保険料通知、見積書
開始残高退職日時点で支払いに使える現金・普通預金銀行口座、現金残高

直近3か月の口座・カード明細を使うと、毎月の生活費と年払い・不定期の支出を分けやすくなります。

手続き書類は資格喪失日と給与条件を確認できるものからそろえる

先に、資格喪失日、離職理由、次の給与条件確認できる書類をそろえましょう

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用途主な書類・情報確認先
健康保険健康保険の資格喪失を確認できる書類、退職日が分かる書類、各制度の見積額協会けんぽ・健康保険組合・市区町村・家族の勤務先
国民年金基礎年金番号またはマイナンバー、資格喪失日が分かる書類市区町村・年金事務所
基本手当離職票1・2、本人確認書類、マイナンバー、本人名義の口座住所地を管轄するハローワーク
次の給与入社日、給与締日、支給日、初回給与の対象期間労働条件通知書・雇用契約書・次の勤務先
住民税未徴収額、退職時の徴収方法、普通徴収の納期限現在の勤務先・住所地の自治体

離職票や資格喪失を確認できる書類の交付時期も、退職前に聞いておきましょう。
書類が届く日が遅れると、手続き開始と入金予定も後ろへ動きます。

【Q&A】退職後に必要なお金の疑問に答える

最後に、退職後の必要資金を計算するときに迷いやすい点をQ&Aで確認しましょう。

退職後の生活費は何か月分用意すればよいですか?

一律に何か月分とは決められません。

退職日から継続収入で支出を賄える見通しが立つまで、各支払日時点の「累計支出-累計確定入金」が最大になる金額を確認しましょう。

次の会社へすぐ入社する場合も手元資金は必要ですか?

初回給与より先に家賃や税金などの支払日が来る場合は必要です。

入社日だけでなく、給与の締日、支給日、初回給与の対象期間と手取り見込額を確認し、支払日表へ入れましょう。

退職金や基本手当は必要資金から差し引けますか?

金額と入金日を確認できた場合だけ差し引きます。

支給予定や受給見込みの段階では0円とし、確定後に実際の入金日へ反映しましょう。

次の仕事が未定で3か月休む場合はいくら必要ですか?

本記事の仮定では、10月から12月末までの支出予算は74万3,760円です。

生活費18万円、住民税6万円、空白1か月当たりの健康保険料3万円、国民年金17,920円を置いた試算で、1月以降の費用は含みません。

自分の金額と納期限へ置き換えてください。

退職後の健康保険は任意継続・国保・扶養のどれを選べばよいですか?

加入できる選択肢の中で、実際の見積額と申請期限を比べて決めます。

任意継続と国保の金額を確認し、扶養に入れる場合は家族の勤務先へ認定条件を確認してください。

資金表には、確定した保険料と納期限を入れましょう。

必要資金が手元資金を超える場合はどうすればよいですか?

退職前なら、入金日、退職日、空白期間、支出、健康保険の順で見直します。

すでに退職し、家賃・税金・保険料の支払期限が迫っている場合は、期限前に各窓口へ不足額と支払日を伝えて相談しましょう。

終わりに|退職日は継続収入が再開するまでの最低残高で決める

退職後の必要額は、年代別の平均や生活費の月数だけでは決まりません。

退職日から次の会社の給与などの継続収入で支出を賄える見通しが立つまで、預金残高が最も減る時点を確認しましょう

退職日、最終給与日、入社日、初回給与日、家賃・カード代・税金・保険料の支払日を並べ、「その日までの累計支出-累計確定入金」の最大値を出しましょう。

最終給与、退職金、基本手当は期間中の途中入金として扱い、初回給与が少ない場合は計算期間を翌月以降まで延ばしましょう。

期間中の最低残高が0円を下回るなら、退職日、空白期間、動かせる支出、健康保険の選択を順に見直しましょう。
すでに支払いが難しい場合は、期限が来る前に各窓口へ不足額と支払日を伝えてください。

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引用・参考出典

本記事で参照した主な公式・公的情報は、次のとおりです。

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