カードローンは危険?リスク回避のための上手な借り方や返済方法まとめ

【国が認めた貸付サービス】カードローンは危険ではない
カードローンは法律(貸金業法や銀行法)によって定められた国が認めている貸付サービスです。個人ごとに設定された利用可能枠(限度額)や借入額によって金利の上限も設定されているので、法外な利息を払わなくてはならないなどの心配はありません。
悪質なヤミ金業者も存在している
国が認めた借入サービスとお伝えしましたが、残念ながら悪質なヤミ金業者も存在しているのも事実です。
消費者金融とヤミ金業者はどちらもお金の貸し借りを行っています。大きな違いとしては、『国が認めた正規の貸金業者がどうか(貸金業の登録の有無)』です。
消費者金融は国が定めた利用可能額や金利上限を守る必要がありますが、ヤミ金業者は守る必要がありません。ヤミ金業者を利用してしまった場合、法外な金利を請求される可能性があります。


カードローン会社の見分け方としては、「失業中でも借りられる」「審査なし」などと宣伝している会社はヤミ金業者の可能性が高いです。見つけても申し込みはしないように気を付けてください。
心配な方は大手カードローン会社を利用するのがおすすめ
国が認めた貸付サービスであることはわかったけど、「ヤミ金業者も存在しているし借入が怖い」と考えている方もいるのでは。そういった場合は大手カードローンを利用しましょう。
消費者金融系の大手はアコムやプロミス、アイフルなどが挙げられます。銀行系では、三井住友銀行カードローンやみずほ銀行カードローンなど大手メガバンクも参入している状態です。
このように知名度が高い有名企業ならヤミ金業者である危険性はゼロと考えていいでしょう。
しかし、カードローンにも注意すべき点が存在しているので、次の項目で紹介していきます。
カードローンのデメリット
国が認めているサービスですが、デメリットがないわけではありません。
これから紹介するデメリットを知って、「カードローンはリスクがある」「借りない方がいい」とおっしゃられる方もいらっしゃいます。
しかし、デメリットを把握しておけば、安全に使うこともできます。
金利が高めに設定されている
カードローンは他のローンと比べ、金利が高めに設定されているのが特徴です。
カードローンの金利は会社ごとに異なりますが、年3.0%(下限)〜18.0%(上限)程度となっています。また、住宅ローンや自動車ローンなどと違い、使用用途に決まりはありません。
また、『無利息期間』と呼ばれる金利が発生しない期間を設けている会社も存在します。無利息期間は契約の翌日から30日間と定めている会社が多く、利用前に確認してみてください。
返済が長期化してしまう
カードローンは毎月の返済額が低く設定されています。
借入側からすると毎月の返済額が少ないメリットがありますが、返済が長期化すればするほど利息がかさみ、返済までにかなり時間がかかってしまう可能性も。
返済を長期化しない方法として、カードローン会社を選ぶ際は金利も重視して選んでください。


借入金額が少ないほど、上限金利が適用されます。
ほかのローン審査に影響がある
種類を問わずローンを利用する際は必ず事前審査が発生し、これに合格しないと借入はできません。
カードローンの返済に遅れなどがあった場合、「返済に遅れがある=返済能力がない」と判断され、審査に落ちてしまう可能性があります。


カードローンの返済の遅れがあった場合、信用情報が傷つきブラックリストに載ってしまいます。ローンの借入以外にも、クレジットカードが使えなくなるなど様々な影響があります。
借り過ぎてしまう可能性がある
総量規制とは借入額が年収の1/3までと定められている決まりです。主に消費者金融カードローンのみの決まりですが、銀行カードローンも同程度の金額までしか借りれません。
審査に合格さえすれば、年収の1/3程度なら借りることができるので、当初考えていた借入額より多くのお金を借りて返済ができなくなる可能性も考えられます。
カードローンのメリット
デメリットを知ると「カードローンってやっぱり危険だ」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
カードローンはデメリット以外にもメリットも存在しており、大切なのはメリット・デメリットを把握して上手く活用することです。
会社によっては即日に融資を受けられる
カードローンは「消費者金融カードローン」と「銀行カードローン」の2つにわけることができます。
中でも消費者金融カードローンは最短即日の借入を受けられることが可能です。最短30分で借入ができる会社もあるので、急いでお金を手にしたい方は活用してみてください。


カードローンを利用するには必ず審査に合格する必要があります。即日借入が可能でも審査の難易度が下がるわけではありません。
担保・保証人なしで借入ができる
通常の借入なら保証人など第三者を立てる必要がありますが、カードローンは保証人や担保が必要ないので、申し込みは簡単に終わります。
無担保・無保証人で借りられる理由としては、多くのカードローン会社では保証会社が補償に入っているからです。
24時間借入ができる
カードローン会社の多くが、提携している銀行以外にもコンビニATMなど場所や時間を選ばずに借入ができます。ATMの手数料・時間外料金は無料で利用できることが多いのもポイントです。
旅行先での出費など急にお金が必要な事態にも対応ができますよ。
お金の使い道に決まりはない
他のローンと違い、カードローンには使い道が決まっていません。
「結婚式に出席するからお金が必要」「飲み会の費用が足りないから利用する」なんて自由な使い方でもOKです。急な出費に対応できるのはカードローンの強みでしょう。


他のローンでお金を借りると、見積書や返済計画書の提出を求められる場合があります。
返済が大変にならないための上手な借り方
ここまで、デメリットを紹介してきました。しかし、上手くカードローン会社を活用すれば、金利なども最低限で返済ができます。
自分にあったカードローン会社を見つける
前述したようにカードローンは大きく「消費者金融カードローン」と「銀行カードローン」の2つがあります。
消費者金融カードローン | 銀行カードローン | |
---|---|---|
上限金利 | 3.0~18.0%前後 | 1.0~14.0%前後 |
審査時間 | 最短即日 | 数日 |
総量規制 | あり | なし |
上記のように、銀行カードローンの方が低金利ですが、借入までの時間は消費者金融カードローンの方が早いです。
会社ごとに違いあるので、
- 消費者金融カードローンがおすすめな人→即日にでもお金を借りたい。短期で返済する
- 銀行カードローンがおすすめな人→長期的にお金を借りたい。金額も高額を希望している
このように自分の借りたい方法にあった会社を選んでください。
下記記事に選び方やおすすめのカードローン会社について詳しくまとめています。こちらも参考にしてください。
[blogcard url=https://ca-rent.jp/media/8634/#2]
事前に返済シミュレーションで返済額を知っておく
借入前に大まかな返済額を把握しておくことが大切です。
「返済シミュレーション」を利用すれば、毎月の返済額がわかります。
上記画像は三井住友銀行カードローンの返済シミュレーションで、借入額・返済月数・借入金利(年率)を入力するだけと簡単です。
他のカードローン会社でも入力は借入額・返済月数・借入金利だけの所が多く、無料で毎月の返済額が簡単にわかりますよ。
また、追加で借入を行う際も、返済シミュレーションを都度活用して返済額がどう変化するか確認してください。
繰上返済を使って返済期間を短くする
『繰越返済』とは、毎月の決まった返済額以外にも追加して返済していくことです。
利息ではなく元金の返済に充てられ、支払期間の短縮ができます。


必要な生活費を繰越返済に使うと、普段の生活が苦しくなるだけです。ボーナスがあった月など生活に余裕ができた時に活用しましょう。
必要以上のお金は借りない
カードローンは利用可能額内なら何度でも借入が可能です。そのため、必要ないぶんまでお金を借りてしまうことも考えられます。
借入は必要最低限に押さえておくのが一番です。お金を借りる際は、本当に必要なのかを考えて借入をおこなってください。


借入額が多いと返済期間も長期化します。利息も増えていくのでお金の借り過ぎには注意してください。
返済ができなくなったら
万が一の対処法について紹介しています。
返済ができないと起こる問題
カードローンの返済ができないと、
- カードローンの利用が停止になる
- ブラックリストに掲載される
- 遅延損害金が発生する
といった問題が発生しますが、それぞれどういった影響があるのか下記にまとめました。
カードローンの利用ができなくなる
返済が滞ると発生する事態として、追加の借入などカードローンのサービスが利用ができなくなります。
会社によって異なりますが、早ければ返済期日の翌日から数日中に借入がストップ。単純な返済漏れの場合、返済を行えば停止は解除されます。
そのため、引き落とし口座には常にお金が入っている状態を維持しておきましょう。
事故情報(ブラックリスト)に掲載される
カードローンを利用すると信用情報にそのことが記録されます。
3ヶ月ほど延滞すれば延滞記録も掲載され、長引くと信用情報が傷つき、事故情報(ブラックリスト)として登録。「ブラックリストに載る=お金を返せない人間」と判断され、数年間はクレジットカードが作れない・住宅ローンを組めないなど問題が生じます。
事故情報の詳しい解説については、下記を参照ください。
[blogcard url=https://ca-rent.jp/media/3227/]
遅延損害金を支払う必要がある
返済日から遅れた日数分の遅延金を支払うことを『遅延損害金』といいます。
損害金の計算方法は、
遅延損害金=延滞元金×遅延損害金利率÷365日(うるう年の場合は366日)×延滞日数
で出すことができ、金利率が高く設定されているカードローンでは大きな負担になるでしょう。
また、遅延損害金を払うため、別の金融会社からお金を借り、多重債務に陥る可能性もあります。
借入先や行政に相談する
毎月の返済が厳しいとなれば、まずは借入先の会社に連絡してみてください。
こちらの意見が通るかはわかりませんが、「毎月の返済額を下げることができないか」などと相談してみましょう。
払えないからといって、借入先の催促や連絡を無視すると、カードローンの強制解約や一括での支払いを求められる可能性も考えられます。
他にも国が開設している国民生活センターの活用もおすすめです。無料で相談ができるので、気軽に依頼できますよ。


借入先と話し合い、毎月の返済額を下げられても、返済期間が延びて総返済額が高くなったりするなどのデメリットも存在します。
債務整理を利用する
どうしても借りているお金を返せない場合は、『債務整理』の活用も考えてみてください。
債務整理とは借金の減額・免除ができる国が認めた手段です。
- 任意整理
- 個人再生
- 自己破産
- 特定調停
の4つがあり、借金問題が軽くなるメリットがありますが、反対にブラックリストに掲載されるなどのデメリットも存在します。
債務整理について、詳しくは下記を参照ください。
[blogcard url=https://ca-rent.jp/media/8901/]


依頼するお金が用意できない場合は、弁護士費用の立替や紹介を行ってくれる法テラスに相談することもおすすめです。
借入先が多い場合はおまとめローンを利用する
複数の会社からカードローンを借りており、返済が難しい場合は、『おまとめローン』が有効です。
おまとめローンは複数ある借入先を一つにまとめることで、金利や返済状況をスリム化します。
債務整理と違い、ブラックリストへの掲載はありません。しかし、選んだ会社によっては金利が高くなる可能性もあるので注意が必要です。
おまとめローンについて、詳しくは下記を参照ください。
[blogcard url=https://ca-rent.jp/media/8762/]
【まとめ】デメリットを理解すれば、安心して利用できる
ここまでカードローンについて紹介してきました。
カードローンは理解せずに使うと利息や借り過ぎてしまう点など危険な面があります。しかし、使用用途に決まりはない、即日借入ができる会社があるなどメリットも多数ある商品です。
カードローンを利用する際は、メリット・デメリットを把握してから借入をおこなってください。