債務整理 2023/11/09

債務整理は誰に相談すべき?|おすすめの相談先や契約までスムーズに運ぶ方法を紹介

債務整理の利用を考えているが、「いきなり弁護士事務所に相談するのは…」と思っている方も多くいらっしゃいます。実は債務整理などの借金問題は役所を始め様々な機関で相談が可能です。

この記事では、利用できる窓口の種類や特徴、相談がスムーズになる方法を紹介していきます。

 

おかねの教科書 編集部

執筆者 おかねの教科書 編集部

おかねの教科書編集部です。

目次

債務整理の相談ができる窓口

「債務整理に困っているので、誰かに相談したいと考えている。でも信頼できる相談先が分からない」と悩んでいる方はたくさんいらっしゃいます。

そこで、信頼できる債務整理の相談先を6つ紹介していきます。

  • 市区町村の相談窓口
  • 法テラス
  • 全国銀行協会
  • 日本クレジットカウンセリング協会
  • 日本貸金業協会
  • 弁護士・司法書士事務所

市区町村の相談窓口

お住まいの市区町村の役所でも債務整理の相談が可能です。

主に生活相談窓口や福祉課などに窓口が開設されており、30分程度の相談が無料で受けられますよ。近くに相談ができる環境がない方におすすめの方法です。

自治体によっては事前予約が必須な場合もあるので、確認してから行くようにしてください。

法テラス

出典:法テラス

法テラスは国が設立した機関です。

主な業務としては、債務者と弁護士の間に入り、無料の法律相談や弁護士・司法書士の費用などの立替えを行います。さらに、民事法律扶助の一環として、無料で借金に関する相談をすることができます。

電話以外にもメールでの相談にも対応しており、24時間いつでも受け付けています。

法テラスについては、下記も参照ください。

全国銀行協会

出典:全国銀行協会

銀行からの借入がある方限定ですが、銀行カードローンや住宅ローンなどの返済が困難になっている人を対象に無料相談が可能です。

専門のカウンセラーに相談ができるので、より深い内容で相談ができるでしょう。他にも、取引先の銀行窓口に取り次いでくれたり、返済条件変更の交渉を行ってくれる場合もあります。

日本クレジットカウンセリング協会

出典:日本クレジットカウンセリング協会

日本弁護士連合会や消費者団体、クレジット業界などの理解と協力によって発足した団体です。

同団体の『多重債務ほっとライン』を利用すれば、無料で電話相談をすることができます。

電話での相談以外にも希望すれば、カウンセリングセンターや相談室で対面での面談も受けることができます。

日本貸金業協会

出典:日本貸金業業会

お金に関する様々な相談をすることができる日本貸金業協会。借金の相談以外にも家計の改善など様々な相談に乗ってくれます。

債務整理では、債権者とトラブルがあった際は調査や指導にも入るなどのサポートも充実。しかし、借金問題について具体的に対処はしてくれません。弁護士会などの専門機関を紹介するだけで終わってしまうケースがほとんどです。

弁護士・司法書士事務所

債務整理の作業を実際に行う弁護士・司法書士事務所にも相談は可能です。

ここまで紹介してきた公的機関と違い、相談費用も高額になりそうと心配される方いらっしゃると思います。しかし、事務所によっては相談費用は不要だったり、特定の案件の相談は何度でも無料など様々な条件で費用がかからないことがほとんどです。

弁護士・司法書士事務所については、下記にて詳しく紹介しています。

相談や契約をスムーズにするためには

ここからは相談や契約時に事前に用意しておくと話がスムーズになるものを紹介していきます。

借金の情報は事前にまとめておく

  • 借金はどの程度あるのか
  • 借りている会社について(いつから借り始めたのかなど)
  • 債務が増えた原因
  • 家計収支(収入と支出の一覧)

上記のような借金に関する情報をまとめておくと、相手側もこちらの状況の把握がしやすくなるので、スムーズに話が進みます。

すぐの契約を考えているなら、証明証などを持参する

弁護士事務所などに相談に行くが、最初から債務整理を依頼すると決めている場合は、

  • 身分証明書(運転免許証など)
  • 債務に関する資料(明細など)
  • 印鑑(シャチハタ以外)

を持参しておくと契約も早くできるでしょう。

弁護士事務所を選ぶ際に重視すべきポイント

債務整理について様々な機関に相談できるとお伝えしました。しかし、最終的には弁護士・司法書士事務所に債務整理について依頼することになると思います。

そこで、数ある弁護士・司法書士事務所から依頼する事務所を選ぶ際のポイントをまとめました。

債務整理の実績は豊富か

債務整理を依頼する上で重要なのが弁護士・司法書士のこれまでの経験です。

公式HP等に債務整理の実績が掲載されていることもあるので、選ぶ際の参考にしてください。

費用面は問題なく支払えるか

どんなに優秀な弁護士に依頼しても、費用が払えなければ作業は行ってくれません。契約前の相談では、必ず費用がどの程度必要なのかも尋ねてください。

支払いが厳しいと感じた場合は、分割払いや後払いにも対応しているかもチェックしておきましょう。

支払いの分割・後払い以外にも、着手金が0円など初期費用を抑えることができる弁護士事務所もあります。

話しやすい環境かどうか

正式な依頼後には弁護士・司法書士と何度もやり取りをすることになります。

相談の段階で、質問をしたのにしっかりとした回答が帰ってこない、高圧的な態度を取られることがある場合は他の事務所を選びましょう。

今回紹介したポイントを参考に、複数の事務所を比べてから依頼先を決めましょう。

相談から依頼までの流れ

【STEP1】相談する

最初は抱えている借金について、現在の状況やこれからどうしたいのかを話し合います。

役所の窓口など身近な場所でも相談に乗ってくれるので、不安がある方は一度話してみましょう。債務整理を利用することを決めた場合、手続きを行ってくれる事務所を紹介してくれることもありますよ。

【STEP2】債務整理の種類を検討する

債務整理といっても、

  • 任意整理
  • 個人再生
  • 自己破産

の3つがあり、どの方法を選ぶかは借金の状態によっても大きく変わってきます。

返済までの期間や債務整理を利用した際の影響についても違ってくるので、弁護士にしっかり相談してから決めましょう。

【STEP3】正式に手続きを依頼する

債務整理の種類を決めれば、弁護士と委任契約を結ぶことになります。

契約を結べば、弁護士が債権者に向けて『受任通知』を送付。通知を受け取った債権者側は催促ができなくなるので、精神的にも楽になるでしょう。

受任通知とは、今後の返済については、弁護士が代理人・窓口として活動することを債権者側に伝えるものです。

最初に減額シミュレーションを使うのもあり

出典:ベリーベスト法律事務所_借金減額シミュレーター

減額シミュレーションとは、どの程度借金を減らすことができるのか、ネット上で簡単にわかるサービスです。

相談もしたいけど、債務整理を使えばどの程度借入額が下がるのか知りたい人は試してみましょう。方法も借入額や借入件数を入力するだけ。無料で利用できますよ。

【まとめ】一人で迷わずまずは相談を

債務整理の相談について紹介してきました。

借金の問題は一人で抱え込むと不安になるものです。しかし、相談先もわからない方も多いと思います。この記事で紹介した相談しやすい場所や方法を参考にしてもらえると幸いです。

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