クレジットカード 2021/09/29

リボ払いが「やばい」と言われる理由は?正しく、賢く使う方法をレクチャー!

クレジットカードの支払い方法のひとつに、「リボ払い(リボルビング払い)」があります。

欧米では一般的ですが、日本では正しく理解されていないことも。クレジットカードの入会時に、気軽にリボ払いを設定して、後々その手数料や利息に驚愕した…という話もしばし見受けられます。

適切に利用すれば、お金に余裕がない時や避けられない出費がある時に便利な「リボ払い」。ここでは、「リボ払い」について知識を深めるとともに、賢い使い方を徹底レクチャーします。

分割払いとの違いや、どういった場合に「リボ払い」が活用できるのか、金利・手数料シュミレーションとともに解説していくので、ぜひ参考にしてくださいね。

小田原aki

執筆者 小田原aki

関西出身・関東在住のライター

目次

リボ払いとは

「リボ払い」とはクレジットカードの利用金額の支払い方式のひとつ。利用件数や利用総額に関わらず、前もって設定した金額を毎月支払っていく方法です。

例えば、「旅行や友人の結婚式で出費が重なった」という場合でもあらかじめ返済金額を設定しておけば、月々の支払金額は一定に抑えられます

ただしクレジットの1回払いには手数料や利息はかかりませんが、「リボ払い」には利用手数料・利息がかかります

クレジットカード会社により利率は異なるものの、一般的には年利で11~15%ほど。また利用手数料も利用残高や支払金額、さらにはクレジットカード会社ごとに違ってきます。

解説者のイメージ

多くのクレジットカード会社で、リボ払いの利息について「手数料・手数料率」と表現しています

手数料としか表記されていなくても、ATM出入金のような一定額ではなく、あくまで「利率」。支払い残高によって変動することを覚えておきましょう。

またリボ払いは、ショッピング利用額の支払いだけでなく、キャッシングの支払いにも設定することが可能

そもそもキャッシングには別途、申し込みや審査が必要ですが、その際に返済方法を「一回払い」か「リボ払い」を選択することができます。

クレジットカードの「リボ払い」利用には種類がある

クレジットカードには次の4つのリボ払いの利用方法があり、カードによって設定されている種類が異なります。

リボ払いの4つの利用方法

リボ専用カード リボ払いの支払いしかできない。一般的なクレジットカードより審査が甘いと言われる
自動リボ払い (登録型) 店舗で「1回払い」と指定しても、全ての利用額がリボ払いに自動で変更される。
入会時、デフォルトで設定されている場合が多い
利用時店舗選択型 クレジットカードの1利用ごとに、店舗で1回・分割・リボ払いの支払い方法の選択が可能
あとからリボ払い ショッピング利用後、一定期間内に申請すれば支払い方法をリボ払いに変更できる

上記のなかで、計画的に使いやすいリボ払いは、③と④。カードの入会の際は、リボ払いに関してどのような要件であるか、しっかり確認することが必要です。

リボ払いには代表的な2つの支払い方式がある

リボ払いには、以下の2つの代表的な支払い方式があります。

  • 定額方式
  • スライド方式

定額方式」とは月の利用額や支払い残高に関わらず、毎月一定の金額を支払う方式であり、対して「スライド方式」は支払い残高によって支払金額が変わる方式です。

スライド方式」について詳しく説明すると、例えば支払い残高が10万円以下なら、その月の支払いは1万円、10万円を超えると2万円、20万円以上なら3万円と、支払い残高によって毎月の支払額が変動します。

定額方式とスライド方式の特徴を比較

定額方式 スライド方式
月々の支払い 一定額+手数料 支払い残高による一定額+手数料
完済スピード 支払い残高が増えると完済が遠のく 早めることができる
メリット 毎月の支払いは負担が少ない 支払い残高を自動的に減らせる
デメリット 支払い残高が多いと、支払いに利子の占める割合が多くなる 支払い残高が多いと、月払いの負担が増える
解説者のイメージ

返済方法を詳細に見ると、毎月の支払いに利息含まれる「元利方式元金の支払いとは別に利息を支払う「元金方式などがあります。

元利方式は毎月キリのよい支払いが可能ですが、支払いスピードが早いのは元金方式

前述にもありますが、クレジットカード会社の多くは「利子」とは表記せず「手数料/手数料率」、そのため元金方式は「元金+手数料」と表現していますよ。

リボ払いと分割払いの違い

リボ払いとしばしば比較される分割払い」は、1回のショッピング利用額を分割で支払う方法です。

分割払いは、リボ払いと同じく手数料がかかりますが、分割2回払いまでは手数料無料なのが一般的。ただしほとんどの場合、リボ払いのように支払い期間途中での一括返済はできません。

それでも分割払いは月々の支払金額をある程度コントロールできるため、リボ払いを設定する前に一旦は、「分割払い」について検討するのがベスト。

クレジットカード会社によっては、リボ払い・分割払いそれぞれの手数料と利息をシュミレーションできるサイトページが掲載されており、実際の利用金額や返済計画から支払金額を算出することができますよ。

リボ払いと分割払いの返済シュミレーション

解説者のイメージ

ショッピング12万円利用の場合、リボ払いと分割払いのシュミレーションを掲載しました。少額でこつこつ支払っていく場合と、少ない回数で支払った場合の2通りを比較していきましょう。

A-1:12万円のショッピングで、月々8,000円の定額リボ払いを利用した場合

A-2:12万円のショッピングで、月々40,000円の定額リボ払いを利用した場合

B-1:12万円のショッピングで、15回の分割払いを利用した場合

B-2:12万円のショッピングで、3回の分割払いを利用した場合

以下のシュミレーションは、楽天カード公式サイトの「リボ払い」「分割払い」のそれぞれの返済シュミレーションを参考にしています。

12万円のショッピングを月8,000円(元金)程度で支払う場合

支払い計画 A-1(リボ払い) B-1(分割払い)
毎月の返済金額 8,000円+手数料
初回:9,500円/2回目以降100円ずつ減額
8,000円+手数料
初回:8,816円/2回目以降8,816円
支払金額の合計 132,000円 132,240円
手数料合計※ 12,000円 12,240円
支払い回数 15回 15回

12万円のショッピングを月40,000円(元金)程度で支払う場合

支払い計画 A-2(リボ払い) B-2(分割払い)
毎月の返済金額 40,000円+手数料
初回:41,500円/2回目以降500円ずつ減額
40,000円+手数料
初回:40,816円/2回目以降40,816円
支払金額の合計 123,000円 122,448円
手数料合計※ 3,000円 2,448円
支払い回数 3回 3回

※上記各表での「手数料」は利息を含む金額

解説者のイメージ

元金8,000円×15回の場合では「リボ払い元金40,000円×3回の場合は「分割払いのほうが利用手数料が抑えられていました。

お支払い計画によっては支払い総額が逆転することが解りましたね。

これは「リボ払いの残高が増えない」ことが前提なので一概には言えませんが、月々支払える金額によっては、なるべく手数料が掛からない方式を選択するほうがよいでしょう。

リボ払いと分割払いの特長

リボ払いと分割払いの特長をまとめると、それぞれ以下のようになります。

リボ払いの特長

  1. カード入会時に予め 月々の支払金額などを決める必要がある
  2. 支払い金額の 変更(増減)が可能
  3. 支払い途中の 一括払いもOK
  4. 定額制で月々の 支払いを抑えられる
  5. 長期の支払い計画なら、 分割払いより手数料が安い
  6. 利用するほど自動的にリボ残高が増えるので、 完済の目処が立ちにくい
解説者のイメージ

どうしても必要な出費があるがしばらくはまとまったお金が入ってこない、さらに毎月の収支がぎりぎり…などやむを得ない場合の手段と言ってよい「リボ払い」。リボ払いが常態化するようなお金の使い方は控えましょう

避けられない高額出費が控えているなら、前もってリボ払い・分割払いのどちらを利用するか、どういった支払い計画になるかシュミレーションしておいたほうがよいでしょう。

分割払いの特長

  1. 利用明細ごとに 店頭で支払い回数を決定する
  2. 2回目までは手数料無料のカード会社が多い
  3. 短期で支払うなら、 分割払いの手数料が安い
  4. 1利用金額ごとの支払いなので 完済の目処が立ちやすい
  5. コツコツ返済するパターンになると、 手数料が高い
  6. 月々の支払金額は 自由に設定できない
解説者のイメージ

高額な出費があった場合、回数を指定して月々の支払いを調節する場合におすすめ。家電の買い替えや旅行など、普段はあまりない出費の際に適した支払い方法です。

完済の目処が立ちやすい、という点では「分割払い」のほうが◎。ただしどちらにせよ無計画なカードの利用は危険です。あらかじめ「リボ払いを使う条件」や「分割払いを使う条件」を決めておき、収支管理をしていきましょう。

こんな使い方はやばい!?リボ払いは賢く使おう

無計画に使ってしまうと「やばい」状態になることもあるリボ払い。金融業界やクレジット会社がさまざまな啓蒙活動をしていることもあり、随分と認識が拡がってきましたが、まだまだリボ払いを利用して「借金状態」となる方もいるようです。

「リボ払い」で危ない使い方の契機となるのは、以下の2点。こういったことがなぜ起こるのか、確認していきましょう。

  • 無計画にリボ払いを繰り返す
  • リボ払いをしている自覚がない
解説者のイメージ

「リボ払い」はカードローンや個人融資とは違い、「借金」とはやや一線を画すもの。そのため金融業界やクレジット会社もリボ払いについて説明する際に「返済」ではなく「支払い」、「利子」ではなく「手数料」という言葉を使います。

つまり「リボ払い」を利用したからと言って、リボ天や滞納経験がなければ信用情報に傷がつくことはありません。

しかしながら、より正しく、安全に使用するために、事実上は「借金」だという認識を持ったほうがよいでしょう。

※「リボ天」とは:リボ天井とも言い、リボ払いの利用限度額が上限ギリギリとなっている状態のこと。

① 無計画にリボ払いを繰り返す

無計画なリボ払いの利用は、最悪のパターンと言えます。さらに利用金額や支払い残高に対して、月々の返済設定額が低いのもNG。

支払額のほとんどが手数料だった、元金がほとんど減っていなかった、という状況に陥ります。

【リボ払いの繰り返しを防ぐには】

  • まずは支払い計画をシュミレーションする
  • 元利方式の場合は、手数料の圧迫が少ない額を支払額とする
  • 日常生活の出費と、リボ払いの出費でカードを分ける
  • リボ払いを使う条件を決めておく

② リボ払いをしている自覚がない

実は「リボ払いをしている自覚があまりなかった」という方も意外といらっしゃいます。最初に説明したように、クレジットカードにはリボ専用・自動リボ払い・店頭選択型・あとからリボ払いの4つの利用方法がありますが、前者2つを知らずに使っていたという方が多いようです。

もしくはカード入会時、「リボ払いにするとポイントがお得」や「月々の支払いが楽ですよ」など、リボ払いのメリットのみをアピールされ、勧められるがままに入会・設定した…という方も。

後に「手数料がこんなに高かったなんて…」と気づき、あわてて設定を解除した、クレジットカードを使うのを止めた、という話を聞きます。

【無自覚のリボ払いを防ぐには】

  • クレジットカードの入会時に、リボ払いの要件は確認しておく
  • クレジットカード利用の明細は必ず確認する
  • リボ専用・自動リボのカードは日頃、使用しない
  • 自動リボの設定は外しておく

 

解説者のイメージ

「無計画な利用」も「無自覚な利用」も、リボ払いが一体どのようなものなのか、正しく把握することで防ぐことができます。

高額な出費が避けられず、手元にまとまったお金がない、という場合には重宝するリボ払いですが、手数料が高い・支払回数の目処が立ちにくい、ということは理解した上で、リボ払いを利用しましょう。

支払い計画によっては「分割払い」のほうが手数料がお得なことも。そのあたりもしっかり見極めてくださいね。

カードローン・債務整理も視野に入れて

「月々の返済可能な金額では利用手数料がかなり圧迫する…」という方はカードローン、「リボ払いの支払いが厳しい」なら、最終的には債務整理も視野に入れて考えましょう。

カードローンはリボ払いより金利がお得?

リボ払いの手数料が重くのしかかる場合、金融機関のカードローンを利用するのもOK。銀行系列のカードローンなら利息も低く、審査さえ通ればここでお金を借りて、リボ払い残高を一括払いしてもよいでしょう。

カードローンの金利 < リボ払い手数料率」となれば、支払総額を低く抑えることができます。みずほ銀行カードローンは自社クレジットカードのリボ払いからの乗り換えを推奨しているほど。

ただし、「カードローン」はあくまで借金です。住宅ローンや自動車ローン、教育ローンを考えている方は、信用情報にも記載されることを考慮してください。

解説者のイメージ

そもそも金銭感覚がおかしい方や、借金や信用情報にキズがあり、審査の甘いリボ専用カード作れない…という方が残念ながら一定数はいらっしゃいます。無計画なカードの使い方を繰り返し、結局は借金をする…という悪循環に陥ることも。

カードローンも実際は借金のカテゴリーに入るので、そういった方に手数料が膨らんだリボ払いの解決法としておすすめできません。

しかし、転職中の一時しのぎ、奨学生が就職するまで、といった「今は経済状況が苦しいが、のちのちの展望がある」という場合には、苦しい期間を乗り越える手段のひとつとして提示したいですね。

債務整理も有効な手段

残念ながら、リボ払いで借金地獄というレベルまで陥ってしまった…場合の最後の手段として「債務整理」を採りましょう。債務整理には以下の4つがあります。

任意整理 弁護士が債権者と和解交渉し、将来の利息分カット・月々の返済減額が可能
個人再生 裁判所に借金減額の申立を行う
住宅ローン特則があり、自宅を手放す必要がない
過払い金請求 金銭の賃借があり、利息制限法を超過する利率であった場合に過払い分を請求できる
自己破産 裁判所から返済義務を免責してもらう。自宅や自家用車は手放す必要がある

リボ払いの支払いが困難な場合、「任意整理」が有効な手段です。リボ払いの手数料を支払う必要がなくなり、支払うべき金額はその時点で残っている元金だけとなります。

ただし、デメリットとしては信用情報に事故情報として残るという点。

とは言え、5年の期間を過ぎれば記録は消されるので、支払いの負担を減らし、健全な収支バランスを回復するのに適しています。

またここ最近、CMで注目されている「過払い金請求」は残念ながらショッピング利用分のリボ払いには適用不可。金銭の賃借を前提とするので、キャッシング枠のリボ払いなら適用される場合があります。

まとめ

避けられない出費の際には、重宝する「リボ払い」。次の点を注意して、「リボ払い」は賢く、正しく使っていきましょう。

リボ払いを賢く活用するには?

  • カードのリボ払い要件を把握しておく
  • 「1利用分だけ」、「〇〇万円まで」、など計画的に使う
  • 利用額に対して、手数料、支払回数などシュミレーションを行う
  • 5回程度で支払えるなら、なるべく「分割払い」を利用する
  • 臨時収入などのタイミングがあれば、繰り上げて一括払いをする

手数料の高さや完済の目処の立ちにくさから、敬遠されがちな「リボ払い」。どうしても元手が不足している際に、賢く、正しく利用するのがポイントです。

そして、ボーナスや一時収入などまとまったお金が入るなら、なるべく早く支払い残高をゼロにするが鉄板!その分、手数料を支払い続けることもなく、支払総額が安く済みますよ。

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